日産 サンクルーズ22
このフネの凄さはフロアプランにある。22フィートというコンパクトなサイズながら、バウに大人が寝られるスペース、個室トイレ、大人3人分のソフトなベンチシート、シンク(清水タンク付き)、スライド式のガラスドア、アフトシャワーなど、本格的なプレジャボートと全く同じ装備を持つ。
ポーナム26Lと同等以上のキャビンスペース
デザインも秀逸だ。艇体とキャビンのバランスなど素晴らしいと思う。販売力の弱い日産だからあまり話題に上がらないものの、これがヤマハのボートなら相当ヒットしたことだろう。搭載可能なエンジンは90馬力〜115馬力。日産ブランドだとホンダ。スズキブランドならスズキ製の船外機が付く。
ポニョに出てくるフネのよう?
性能は115馬力仕様で29ノット。90馬力仕様だと25〜26ノット程度とのこと。4千回転=18ノット巡航だと1時間当たり20Lの燃料消費量になる。500万円台の艇体価格といい燃費といい、ベンツCクラスやBMW3シリーズといった輸入車を買うつもりになれば手が届く。
ホンダ船外機の信頼性は素晴らしく高い
22フィートということで荒天時はそれなりに気を使わなければならないものの、さすがミニクルーザーだけありバウが全没しても逞しく浮いてくる。加えて完全なキャビンを持つため、どんな状況でも室内はドライ。天候の急変や、冬季のフネ遊びも快適だ。
ミニ・キャビンクルーザーであります
このサイズだと保管費用は手ごろ。メインテナンスコストだって安く付く(1年に1度のオイル交換と、係留保管なら船底塗装)。フネ入門には最適じゃなかろうか。
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