CABO 43
トローリングをしたことがないため知識不足だったのだけれど、カボ(CABO)というメーカーのフネを見て久々にウナッてしまった。すっごいコダワリなのである。自動車評論家をしてると、ついついアメリカの工業製品をナメたくなるけれど、どっこいとんでもありません!
例えばビス。カボのビスを見ると、見事に向きを揃えてある。カボを輸入しているキーサイドの社長さんが意地になって全てのビスをチェックしたら、1箇所だけ違う位置のビスを発見したそうな。「それみたことか」と思ったら、日本で手直ししたブブンだったとか。
エンジンルームも配線も見事なA型気質。アメリカものと思えません。室内のレイアウトも質実剛健! 豪華さより実用性なのだ。それでも高価なフネだけあって豪華なんだけれど、キャビンは食事する場所として割り切り、バース(寝室)だって実用性を重視している。
当然ながら荒天にも強い。キャビンの正面にガラス窓を使っていないのは、船首が波に突っ込んだ時に割れないためなんだとか。どんだけデガい波を考えるてるんだ? 航続距離の長さも凄い! 小笠原まで航行出来る足の長さを持つそうな。世界一タフなトローリングボートです。
今回試乗した『43』(1億2千万円)というモデルはカボのラインナップのアッパーミドルクラス。800馬力×2を搭載する。湾外に出て全開してみたら、なるほど速い! 2300回転ほど回って34,3ノット(62km)。これだけ出すと1時間300Lの軽油を消費する。
ちなみに18ノットで巡航すれば1時間100L。2600Lタンクを満タンにすると、東京から鹿児島までノンストップも可能。まぁリッター100円の免税軽油で26万円掛かりますが……。こう書くと極悪非道の乗り物に感じるかもしれないが、皆さん年に2〜3回しかカジキ釣りに出ない。
しかも5〜6人乗って数日遊べる。経済ってお金が回らないと活性化しない。お金のある人はぜひどうぞ! そんなことを考えつつCabo43を堪能す。さすが荒れた海をモノともしないだけあって、ボディ剛性も素晴らしい! カジキ釣りをするならショッピングリストのTOPにしたらいいと思う。
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