不況のスパイラル
ミシュランが来年にも日本の工場を止めるという。スタッドレスタイヤは日本で生産していたけれど、存在感の割に数は出ていなかったということです。
長い間、工場で働いていた人はみんな仕事を失う。他に求人があればいいけれど、このご時世だけにそうもいくまい。加えて日本政府は工場撤退に無反応。
本来、工場閉鎖というのは大きな社会問題である。トヨタはアメリカでヌーミーという大きな工場を閉めるけれど、あまり産業の無い土地柄だけに、現地の雇用に大きな影響を与えること必至(この件でアメリカでのトヨタバッシングが始まった、と分析する人が多い)。いずれにしろ工場の撤退は地域経済を徹底的に痛めつける。
実感薄いかもしれないが、海外に工場を造るというのは、本来日本で生まれる雇用機会を失うというこ
と。トヨタは中国やアメリカの工場建設を再開した。日本の工場を閉め、売れ行きの増加分は海外で作る。こらもうデフレなんか問題にならないくらい厳しいスパイラルだと思う。冷静になって考えて欲しい。私ら、労働力を提供して賃金を得てます。
しかも天然資源無く内
需が先細りの国家とあって、付加価値の高いものを作って外貨を稼がなければならない。役人や空港やダムを作る時の「創作環境アセス」など
偉そうに行う御用学者は、海外から1円だって稼いでいないのだ。不平等社会を叩くメディアも仲間か。というかそういう人たちが国際競争力をドンドン奪っていく。
産業の空洞化を真剣に考えないと雇用だって創出できないことに、そろそろ皆さん気づくべきだと思いま
す。一番解りやすいのが私らの職種。組合があってどんな内容の原稿も同じ原稿料とし、さらに雇用機会も平等にしたら、魅力のある記事にゃならない。それと
同じで国際競争の激しい産業は、平等=脱落を意味するのだった。
最近「行き過ぎた資本主義の見直し」がよくテーマになる。繰り返しになるけれど、それだと国際競争力は維持できません。自民党政権が教育によって作った価値観を壊すのは難しい。国民全体が社会主義のような清貧を選ぶならそれもよいか。その場合、前向きの企業や人は海外に進出し、さらに格差は広がると思います。
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高額な最低賃金の設定や製造業派遣の禁止も単に規制を先に実施すれば、会社がつぶれるか、工場の海外移転を促すだけで、雇用は生まれませんよね。いまや大企業だけでなく中小企業の工場海外移転も珍しくなくなってきていますし。
どうも民主党は内向きの政策ばかりで、稼ごうという意欲、経済成長を促す政策が見当たりません。
とにかく税金を払っていない人にお金をばら撒くことに熱心です。
政府はどんなに金持ちを縛りあげても、日本から出て行けるわけないとタカをくくっているようですが、だんだん時代は変わってきているような感じがします。
景気をよくするためには。お金持ちにどんどんお金を使ってもらえるような環境づくりが大事だと思うのですが、これまた日本人の妬みがそれを許しません。
国民性とはいえ困ったものです。
結局1億総貧乏を国民が望んでいるのでしょう。
おっしゃるとおりだと思います。このままでは国内の雇用問題は改善されないと思います。自分で自分の首を絞めることになると気がつかない日本人が多い結果だと思います。
個人的には不安をあおるマスコミの責任が大きいと思っています。今回の円高報道にしてもそうです。円高=悪での報道が大半だと感じます。輸出企業にとって利益に影響するでしょう。反面輸入原価はおさえられるのです。また原油も安く入るのです。円高歓迎業種も多数あるはずです。そういった長所が全くといっていいほど報道されていません。長所・短所をそれぞれ取り上げた結果であればいいですが、短所のみ取り上げあおっているとしか思えません。日本のマスコミは日本を叩いて喜んでいるようにみえます。
おっしゃる通りです。
ただ不思議なのはそこまでわかっていてなぜか皆さん民主党支持なんですよね。
民主党の支持母体は労働組合ですから企業に力をつけてその労働者の給料をあげていくという発想にはならないんですよね。基本は資本家、企業は敵という思想の方々ですから。
だからなんとか手当みたいのばかりのバラマキになるわけで。
ことあるごとにマスコミで小泉改革の負の影響だの痛みだの言ってますが、失業率、株価ともに調子良くて皆さんそこそこ潤ってたのはあの時だったと思うんですけどね。
やっぱり他人にたかって何とかしてもらうんじゃなくて、自分の足でたたないと。
またまた失礼します。主だった資源が無いに等しい日本では、人材こそが貴重な資源です。国沢様のように若い人々に発憤する環境を提供して育てるリーダーシップが国造りに直結することなのですが・・・。政治・法律・着衣・文化・愚かさ?まで海外からの輸入に頼る我が国です。お仕着せの平等は使いこなせない、勿論それ以外のことも役立たず。自由は習っても、自在に使いこなせないから現状の混迷を招きました。民主党政権になり面白いと思うのは、彼等の約定を果たす理念。国民不在とも言える自民・公明政治の隠匿と資本の不明瞭な転用?、支持者による世論操作を頻発して・・民衆に「政治は政治家先生にお仕着せておけば楽々?」と言いたげに問題のすり替えが横行していたということ。 民主政権は、自民時代末期に、政局叩きや国家論争の激化を背景とした民意の動きの産物。多分、彼等は国政と外交の最適化も視野に入れただけでなく、いまだ反発や勢力争いで混迷にある国民全体に呼びかけているのです。今度の政府や政治は全員参加!が必定。
国民は意見を述べたり行動を求めるなら、他人任せの時代から離脱して全員参加の意識であらねばならない。お客様に徹して?保身と不揃いの行政サービスに泣いた時代より、自ら深く首を突っ込み国政干渉?と国家のバランスどり?しようということでしょう。 政権が変わって驚かされたのは、相変わらず国民は怠けて・・眺めるだけで他人事を気取り、自分のアクションを起こさないこと。民主は敵とでも言いたいのか解りませんが、小さな国です・・ふてくされた子供みたいにならず、一丸となって問題撃破?はしないのですか?。税金・・資本も権力も政府が集中管理しますが、但し国民が直に率先垂範しなければ平等(均一)に管理し直すだけです。本当に国を良くしたいなら自分達で意見も参加も積極的にしてくださいと招いている挑戦的?な政治です。こうしないと、この国は誰も政治も社会も改善に動こうとしないと示しているのです。いま公益の有効利用や予算獲得は死ぬほど苦しいんだと、必死で立ち向かわないで傍観者じゃないですか?。これでは国民全体が批判して与党から引きずり落とした自民・公明に化けたのと変わらない。メディアは最初から予定調和で批判と評論を演じて利益対象の政治システムに同調した太鼓持ちに成り果てています。筋金入り骨太の記者は長年かけて粛清してきたはずですから。 さて、CHANGE!変わるのは我々国民の側です。いつまでも全員で団結するのは「待ち続ける」ことばかり・・。総選挙も改革も名ばかりにして生かさないのは国民側。さすがに民主党は、国民自身が参加しなければ政治も国造りも新たに発動しないことを熟知しています。予算も資源も人材も、廃れた日本立て直しには並大抵の努力や方策で対処できる訳ありません。仲間割れを引きずる暇な神経の人間は遊んでいたいだけ。
国民が自ら参加しない限り、また苦痛に満ちた破綻の構造に戻ることを自覚すべく誘導されているようです(責任は選んだ国民も負いましょうという合理的な呉越同舟?)。この政権がどうかと言う前に、既に現実は待ったなしの状況です。誰しも工夫して何かが出来ます。安ホテルに泊まり粗悪なサービスで高級ホテル並みの支払い(税金)に泣くよりも、日本という高級で誇れる我が家を清掃して自分と愛する者に出来る限り尽くしてみたらいいじゃないですか。政治家・・見知らぬ他人に甘えて全部お任せでは本末転倒の代名詞。人間の愛も・・国家予算に至るまで、獲得するのは命がけのものです。経済大国なんて幽霊船は太平洋に沈めてください。一身一国?でしたか、自分のアイデンティティを信じて立ち向かわない者は死人と同じではないですか・・・。