カーシェア一気に普及？

一昔前まで「クルマは所有すること」に意義を見いだしていたのだと思う。だからこそ総合的なコストを考えればレンタカーの方が安くても、自分のクルマを買ってきた。しかし急速に状況は変わりつつあるようだ。驚いたことに都会の若者の間では高速道路のサービスエリアが「ドライブで行きたい場所」のＴＯＰなのだとか。

聞けば「楽しそうだから」とか「あまり行かないから」だという。また、クルマでなければ行けないアウトレットやコストコの人気も高い。都会の若者の行動範囲、ドンドン狭くなってます。そんな中、来年１月からコンビニ大手のファミリーマートがオリックスと組んでカーシェアを開始することを発表した。

とりあえず首都圏の１０店舗（１店舗あたり１台）でスタート。やがて全国５００店舗に展開する計画とのこと。コンビニなら２４時間人がいるし、駐車場で困ることもない。借りるときの手続きの簡略化などを行い、ネットなどで予約できるようにし、魅力的な価格設定としたなら、相当な需要を掘り起こせることだろう。

今回のトライが成功すると、おそらく都市部のコンビニチェーンは一斉にカーシェアの窓口になるに違いない。将来的にはＥＶの拠点になることだって考えられる。というか、精算や補給の手間を掛けなければならないガソリン車より、帰ってきたら充電するＥＶの方が便利ですから（いつも満タンで貸せる）。

私も外出先のコンビニで気軽にクルマを借りられるようになれば、カーシェアの会員になるかもしれません（月会費の設定も携帯電話のような幅が必要）。タクシーよりより安いでしょうから。コンビニ側にとっても、新しい収入を得られればメリット大。しかもクルマを借りに来れば、必ず何か買ってくれる。

所得の減少もあって、今や都市部じゃ維持費の掛かるクルマは「常時持つモノ」でなく「使うときに借りるモノ」になってきている。こうなるとクルマの需要もさらに少なくなっていく。クルマを取り巻く環境は急速に変わってきたということです。

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