格安タイヤ

アジア製タイヤのシェアは世界的に高まりつつある。アメリカの国際貿易委員会は中国製タイヤを「問題あり」と認定し、政府に何らかの対応を迫り始め
た。アメリカは日本以上にアジア製タイヤの輸入量が増えているらしく、タイヤメーカーが深刻な影響を受け始めているのだとか。日本のタイヤメーカーも影響
を受け始めているハズ。

我が国もアジア地域からの輸入タイヤの販売シェアは上がる一方である。オートバックスなどのカー用品の新聞チラシを見ても、日本ブランドの推奨タイヤは1セットも出ていない。実際の売れ筋はどんなもんだろ、とカー用品店に行ってみたら、クルマにこだわりのある人でなければ輸入タイヤから購入を検討すると
いう。
            

タイヤの技術力差というのは非常に大きいのだけれど、普通に走っている限り大差ないと言うことも出来る。体感しづらいし。だからこそ私のテストでは芳しい評価にならないミシュランのスタッドレスタイヤが、ユーザー満足度1位になったりするんだと思う。雑
誌のタイヤ試乗記事は提灯記事のお手本みたい。どれを選んだらいいか全く解りません。

一昔前まで「好きなレー
サーやラリーストが使っているタイヤを履く」という流れも大きかったけれど、費用対効果という点で厳しいのか、そういったPR戦略は非常に少なくなった。
このところ「タイヤのことなんか全然解らないでしょ!」みたいなタレントを使うのがタイヤCFギョウカイの流行らしいが、何の説得力もありません。
         
         

私は「転がり抵抗を極限まで追求しながら、ウエットグリップを確保する」という次世代タイヤに要求される性能を高い次元で満たそうとすれば日本勢が最も優れていると思うのだけれど、タイヤメーカーのメインストリームは依然「ドイツ車最高!」という価値観に見えます。

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6 Responses to “格安タイヤ”

  1. 遙かな青空 より:

    国沢さんのおっしゃるとおりです。
    しかし、私はタイヤに限らず、その母屋である車体に対して「ドイツ車最高!」という
    盲目的かつ排他的とも言える価値観を作り上げられたのは、
    実は日本の自動車ジャーナリストに多大な責任があると思っているんです。
    さらに言えば、今の車離れの主たる原因の一つも、そこにあると思っています。
    日本の自動車ジャーナリストはドイツ車をいつも日本車のお手本のように扱ってきましたし、
    ドイツ車に対しては「褒めることをためらわない」のに対して、
    日本車に対しては「弱点を述べることをためらわない」スタンスをずっと続けてきました
    (特にBMWやポルシェ等の専門雑誌にいつも顔を出してくる方々のコメントはこの傾向が顕著のように感じます)。
    「確かに良くはなっているんだけど(その後に否定的な分が続く)」
    「悪くは無いんだけど、ドイツ車の乗り味に比べると、何か楽しさのようなものが足りない」などなど。
    しかし、その一方で、ドイツ車を試乗している中では、日本車のここが優れているという点を明らかにした上で、そこにまだ追いついていないのでもっと見習ってほしい」といった叱咤激励的なコメントを目にすることはほとんどありません。
    これでは若者は日本車を買うことに夢を描けなくなっていきますよね。だってドイツ車は高いし、一生懸命買った日本車も
    「ドイツ車よりも下」と言われ続けていれば、
    そのうち車を移動の道具としてしか見られないようになりますから。
    私は、国沢さんのように、日本車を自腹で購入してガレージに収めている方のコメントしか信用しないようにしていますが、日本の自動車ジャーナリストがもっと日本車の素晴らしさやドイツ車よりも優れている部分を正当に扱い、それを誌面等でしっかりと伝え続けていれば、このような現状にはならなかったのではないかと思います。
    上記のジャーナリストの方々がR35GT-Rやプリウスに対してよく使われる「確かにすごいと言わざるをえない」といった表現を、是非ドイツ車に対しても聞いてみたいものです。
    自動車ジャーナリストの皆さんが「日本車を褒めることをためらっている」ようでは、車離れの流れは止まらないように思えてなりません。

  2. アマチュア部員 より:

    1ヶ月ほど前にハンコックのOPTIMO(H422)というタイヤに履き替えました。
    私の愛車、レガシィ(BE5)が7月で10年15万キロになるもので、今、新しいタイヤにするのはタイミングが悪かったのですが、買い替え候補だったクルマを試乗したらイマイチだった為、もうしばらくBE5にがんばってもらわなくてはいけなくなりました。
    そこで価格の安い韓国製のタイヤを試しに履いてみようと思い選択しました。
    結論から言いますと「とってもいいです!」どの部分がいいかと申しますと、まず静か。どんなタイヤでも新品に替えれば静かに感じますが、その前に履いていたDNAdB(ES500)の新品時のフィーリングを必死に思い出し、比較しても同じか、勝っているのではと思えるほどロードノイズが小さく感じています。
    次に転がり抵抗が小さく感じます(燃費が明らかに良くなった)
    これは、このタイヤのロードインデックスに関係しているかもしれません。
    サイドウォールが硬く、荷重による変形が少ないため、接地面積が小さいのではないでしょうか。したがってグリップは劣ります。
    スポーティーに走行する人には物足りないと思います。
    (コンフォート系ですから、候補にもならないでしょうが)
    また、サイドウォールが固めなせいか、DNAdBのような柔らかい乗り心地ではありません。タイヤの重量も重いのか、バネ下が重くなったようなドタバタ感も多くなりました。DNAdBの前に履いていたレグノ(GR7000)に似ている乗り心地ですが、ウエット時のグリップはGR7000のほうが明らかに高かったと思います。
    といった感じで良い部分と劣る部分がありますが、現時点ではコストパフォーマンスはかなりいいと感じております。
    以上、私の個人的な感じ方なので間違っているかもしれません。
    それと、耐久性に関しては、まだ2000kmほどしか走っていませんので分かりません。

  3. そーなんす より:

    初めて投稿します。
    タイヤについて書かれておられましたが、世間一般的にタイヤにコダワリを持つ人ってそんなにいないのでは?と考えます。
    現代において、タイヤに気を使う車好きは少数派ですよね。特に若者の車離れは驚く程です。大多数の人はタイヤは消耗品であり、価格は安いほうがいいと思っているのでは?
    国沢さんが書いているとおり、国産も格安タイヤも街乗りしている分には全くわからないと思うのです。
    運転するたびにタイヤからのフィーリング、エンジンフィールを愉しむ人は稀でしょう。
    タイヤというより、クルマそのものが白物家電化してきてるので仕方がないとも言えます。
    私自身は月一回空気圧を確認しないと気が済まないような人間なので、まだ減ってもいないタイヤを眺めて「次はどの銘柄にしようか」といつも考えているのですが・・・(笑)

  4. Ito より:

    輸入タイヤが一般的になった理由は、一般的な流通開始から結構たって、評判が確立されてきたからだと思います。案外静かで乗り味もよくて、減りも普通といったインプレッションが多かったのではないでしょうか。ある一線を越えればそれ以上の性能は要らないと考える人も多いです。
    調査してないのでわかりませんが、車に強いこだわりがある人は全人口の1割にも満たないと思います。車は金食い虫で交通事故や大気汚染を起こす厄介者だと考えてる人がほとんどなのではないでしょうか。そういう人たちが、車ごときに価格が3倍もするタイヤを奢ってやろうなんて思わないでしょう。17インチ級のタイヤとなれば、差額で海外旅行も行けます。
    至極当然の結果ではないかと思います。
    もし、日本勢の販売を伸ばすなら、単純に性能比較をしてあげればよいでしょう。しかし、タイヤ業界って著しく性能比較を嫌います。全てが露呈してしまいます。「このタイヤなら、5m短く止まれるから、もし歩行者がいたら生死を分けます」みたいな宣伝をすればけっこうウケがいいと思いますが、かなり難しいでしょうね、いまの業界ですと(笑)

  5. DeForest より:

    ここの皆さまとは逆の行動で、4月末に韓国車(HYUNDAI XG)のタイヤ4本全部をブリヂストンGR-9000に履きかえました。(アマチュア部員さんと逆パターンですね)
    コスト面は最悪(バルブ代・廃棄料・工賃込みで9万円、ネクセンN5000なら4本2万5千円で済んでしまう)ですが、そもそも安いイニシャルコストで定期的な長距離移動を楽にこなす(年間3往復だけですが1日片道1000km単独運転で連続走行(間に往復400kmの寄り道を含めて7日の間に計2500km走行))のが目的ということもあり、ボディーがタイヤの上に鎮座してドッシリ安定する高速走行時の安定感、厳しい峠道(スポーツ走行ではなく山間部一般道の片道200km程度の長距離移動)での飛躍的なコーナリング速度向上、良路だと無音に近いロードノイズ、など、高い走行安定感・高い乗り心地・高いグリップ・低い転がり抵抗、という相反しそうな要素の性能が全て高く、HANKOOK XQ OPTIMO H422やKUMHO SOLUS KH15などと比較して相当な性能差を体感できました。
    とにかく運転の疲労度が如実に違い、燃費も総給油量1割減と大幅向上だったので、まだ往復1回(2500km)ですが、十分元が取れたと思っています。
    もし街乗りだけだったら差が体感しづらいので、はっきり言ってスタンダードグレードのタイヤで十分で、ワタシ自身も間違いなく激安のNEXEN N5000を選択していたことでしょう。

  6. インフル より:

    夏タイヤは飛ばさないとそんなに差を感じないのかな?
    はっきり言って冬タイヤの3シーズン目とかは思いっきり差を感じますよ。
    ホントは2年おきに冬タイヤは変えたほうがいいんですが、
    そんな人はあまりいないと思います。
    で自分の体感ですが、3シーズン目以降はBS良いんですよ。
    他のメーカーのは体感できるくらいに曲がらなくなります。
    高くても命乗せてるので、うちはBS使いますね。

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