カカク不思議

このところ「価格」に根拠がなくなりつつある。

一番解りやすいのが90馬力の船舶用船外機と新型フィットの価格だ。船外機、フィットと同じ形式のエンジンを使い、駆動系は断続クラッチと伝達用ギアのみ。プロペラや燃料タンクさえオプション扱い。ドアや排気管も付いておらず。で、115万2900円。

方や新型フィットを見ると、100馬力エンジンやコスト掛かった触媒含む排気系、CVT、エアコン、ABS、もちろんタイヤや燃料タンクまで標準装備して119万7千円。どうなってるんだ、と思う。

GT-RとIS-Fの価格差も不思議。GT-Rのお金の掛け方ときたらハンパじゃぁない。専用設計のトランスアクスルに驚き、アルミパーツなんか当たり前、ラジエターアッパーコアサポートがカーボン製だったのにはマイりました。ATまでGT-Rスペシャルだし、レクサスじゃ使い切れないビルシュタインも気楽に使いこなす。で、11万円しか高くないのだ。

ほとんどスペシャルパーツばかり使っているインプレッサWRXが348万円で、ヴィッツTRDターボ221万5500円というのも「う〜ん!」。いろんな意味で面白いです。

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3 Responses to “カカク不思議”

  1. tsuka より:

    今度のGT-Rはニュルで7分38秒なんてとてつもないタイムを出して、もはやスーパーカーの部類に入ったと思うのですが、ニュルでこれ位のタイムを出す車で700万台で買える車は1台もないですよね?そう考えるとGT-Rは絶対安すぎますね。1,000万円を越えてもいいと思うのですが。

  2. Bx より:

    月並なご挨拶ですが、楽しく読ませていただいてます。
    材料費だけ見れば、ランクルとLSの価格差も根拠がわからないですよね。
    バイクと車もそうじゃありません?
    400cc級のバイクとエアコン付軽トラとか・・・

  3. TM2 より:

    日頃から大変興味深く読ませていただいております。
    GT-RとISFの価格差についてなのですが、この両車は確かに購入時の価格は11万ほどの差しかないですが、この両車の場合、3年後の初回車検費用までの維持費も含めて考えた方がより現実に即した比較ができるのではないか、いや、むしろそうすべきではないと思います。
    GT-Rはかなり高額な維持費・点検費が話題ですが、購入時の価格がバーゲンプライスということばかりが先にあると、車を買った後にそんなはずではなかったということになりかねない。
    それに対して、レクサスIS Fはレクサス全車種のヒエラルキーの中で決められた価格と推察されるので、BMWやメルセデスと相対比較すれば、そこまでブランド性が高まっていないと思えるレクサス全車種の価格は至極妥当(BMWやメルセデスの同クラスと比較して安い)ですし、そのレクサス全車種の中でIS Fの価格もヒエラルキー的に妥当のように思えます。
    つまり、GT-Rは日産の他車種とは全く切り離され、あくまでも「ポルシェの半値で同じ性能が手に入る」という位置づけでプライスが決められているのに対し、レクサスはBMWやメルセデスの仲間入りを果たそうとする中で、それらの中の位置づけで値札が決められている。
    すなわち、両車の値段の根拠は、スタートから全く違っているように思います。
    私個人としては、レクサスのビジネス展開の方によほど未来を感じます。
    GT-Rに次がある(R36)、もしくは、GT-Rのポリシーが他の日産車種にも派生していくようになれば少しは見方も変わるでしょうが。
    しかし、水野さん自らおっしゃていますからね・・・
    「この車は他の日産車とは全く別車だ」と・・・
    そんなことでは、GT-Rしか買いたくない客しか寄りつきませんよ。

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