ベンツ、再生部品を大幅値下げ

ベンツジャパンのマーケティング戦略、あっぱれである! 社長が上野さんになってから、明らかに市場好感度を増していると思う。感心する手法はいくつもある。例えば若い世代へのアピール。スーパーマリオを使ったTVCFはカンペキにツボらしい。20歳代後半から30歳代中盤にとって、スーパーマリオの”音”は辛抱タマランようだ。

怪しい感じの外国人も良いと最高の評価でございます。スーパーマリオのCFでベンツがグッと身近になった、という話も良く聞く。確かに若い世代にとってベンツ=高飛車というイメージなんだと思う。レクサスは依然として古いベンツのような高飛車戦略を採るようだけれど、こらもう優劣明らか。ベンツジャパンの方がはるかにアタマ良い。

その対極にあるのが再生部品の値下げ。あまり知られていないことながら、ベンツジャパンは今までも正規ディーラーでウォーターポンプやオルタネータ、トルコンなど再生部品を扱っている。基本的に新品の半額以下。ベンツの部品工場で再生したパーツだからして、品質に不安無し。そいつを20%値下げしたのだった。素晴らしい!

中古車に安心して乗れるように、というクルマ好きに向けてのアピールである。名車と評されるW124(Eクラス)や、190E、W126(Sクラス)などの中古車の人気を下支えすることだろう。燃費の良い最新型を買うのもECOだけれど、古いクルマを大切に乗り続けるのもECOだと思う。程度の良いW124などおすすめです。

すぐに販売台数に結びつかないかもしれないが(マリオのCFは効いてる感じ)、やはりブランドってイメージを大切にしなければならない。そういった点だと王道の政策です。私とほとんど縁の無いベンツながら、長期政権になるだろう上野さんの在任中、きっと今後30年分くらいのブランドイメージの貯金が出来ると思います。

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