中国も電気自動車推進国へ
電気自動車の普及促進のため一般的に「補助金」という税金を使う。しかし! 中国などは補助金無しで普及策を打てるのだった。北京市は乗用車の急増で慢性的な大渋滞となり、ナンバープレートの下一桁の数字で週に1日の乗り入れ禁止日を設定。さらにナンバープレートの発行を
1ヶ月2万枚に絞っている。
抽選で決められるのだけれど、当然「クルマを持つ権利」は売買されることになり急騰。上海市もナンバーを入札によって値決めし交付してます。そんな北京市は9月にも「電気自動車に限り無条件でナンバーを交付する」という。最大12万元(約150万円)の補助と合わせ、圧倒的に魅力的な存在になると思う。
言うまでもなく北京は中国の大都市のお手本。間違いなく上海市も電気自動車の普及策を打ち出すだろうし、広州や重慶、天津など大都市だって追随することだろう。ちなみに5大都市はいずれも周辺人口を合わせ1億人規模。日本が5つあると考えていい。電
気自動車のニーズは日本の5倍以上あるということ。
中国はECOカーアジアで紹介した『世界電気自動車推進チーム』に属していないが、別
の理由で推進していかねばならない。そもそも増え続けるクルマに供給するだけのガソリンを確保できないと言われてます。比較的余裕のある夜間の電力を使えば電気自動車の普及が可能だと考えていることだろう。
来年の北京ショーに「リアリティある電気自動車」を出展出来ないメーカーは、中国市場で大きく出遅れることを意味する。VW、GM、現代自動車、日産についちゃ間違いなく大々的なアピールに出てくることだろう。トヨタも何とか間に合うか? ホンダがどうなるか読みにくい。乗り遅れ組になるかもしれません。
・ECOカーアジアは「日産、世界電気自動車推進チームの中核」
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電気自動車も中国で普及していけば、量産効果が単純に日本の5倍なんですね。
中国が推進の後押し、してくれるのであれば、日本のメーカもこの波に乗ってほしいものです。
そして早く手ごろな値段の電気自動車に乗れたらと思います。
航続距離は従来車の半分以下、でも市内への乗り入れが無条件に可能・・・
北京の人にとっては悩ましい選択と思いますが、お金持ちや事業者を中心にEVの導入が加速しそうですね。
現地生産しない限り関税がベラボーに高くなりますが、ブランド力のある日本メーカーのEVにも追い風になるかもしれません。
しかし、そうなってくると、日本企業も中国市場でのEV開発と製造の方が規模の小さい日本市場よりも重要になります。
あと何年かしたら、日本ブランドの中国製EVが日本に輸入なんてことになる?
こんなニュースが
電気自動車5分で急速充電、ベンチャーが特許
宇都宮市のベンチャー企業「エネルギー応用技術研究所」(菅野(すがの)富男社長)が、電気自動車を短時間で充電できる大型蓄電器「電力貯蔵式急速充電システム」を開発し、国際特許を取得した。
省略
現在の充電システムは電力会社から送られる電力を直接車に充電するため、送電線の容量を超える大量の電力を流すことができない。そこで電力を大型の蓄電池に貯めておき、充電が必要な車に蓄電池から一気に充電する方式を考えた。幅約10メートル、高さ約1・5メートルの大型蓄電池を使用すれば、100台の電気自動車に一度で充電できるという。
読売新聞から抜粋しましたが、電気自動車の夜明けも近いゼよ。
(・o・)ノ