電気自動車でお米を炊く
「電気自動車でご飯が炊けることを強くアピールしろ!」というのは、三菱自動車の一部の経営陣の強い意志だという。常識的に考えてみよう。現時点でi-MiEVの電池は200万円くらいする。充放電可能回数を聞いてみたら、電気自動車としての寿命となる80%の容量まで1千回程度だという。
すなわち充放電1回の「価値」は200万円÷1千回だから2千円。i-MiEVの電池容量16kWhで割ると、1kWh
あたり125円。これに電気代がかかるので、1kWhおおよそ150円になります。400kWh分の電力を得るのに(i-MiEVの充電25回分)、エン
ジン発電機に相当する6万円になってしまう。
しかも電気自動車から100V/1500Wを引き出すための”装置”を見たら、驚くほど大きい。おそらくコストだって900W級エンジン発電機と同じくらい掛かることだろう。加えて前述の通り電気代は驚くほど高い。日常的に使おうという人などいないかと。私だって絶対買わないです。むしろエンジン発電機を買う。
けっこう大がかりな装置
確かに震災では電気が真っ先に復旧した。そういった意味からすれば電気の意義たるや大。でも日頃から使わない”装置”にエンジン発電機と同じコストを出す人など皆無に近いと考える。かといって大震災になってから増産したって、その頃にはガソリンが豊富に出回っていることだろう。まぁ画に描いたモチ。
三菱自動車に期待したいのは、こういったクセ球でなく、日本国内もアメリカと同じ価格で売るといった直球勝負である。アメリカでの価格を見たら2万7990ドル(約229万円)。日本から運び、2,5%の関税を加算された上の金額なので、利益ゼロとしても日本側には215万円しか入ってこないと考えられる。
なのに日本だと361万9千円(税抜き)。215万円とはいわないので、せめて280万円くらいにしてくれたなら、16kWh仕様で200万円を切る価格になる。そしたらリーフとの価格差も妥当になり、お客さんだって増えると思う。とにかく数を作らないとコストダウン出来ない。戦略の大変換を期待します。
・ECOカーアジアは「短距離型i-MiEV」
<おすすめ記事>
東日本大震災での経験から、こういう発想が出て来てる訳ですが、ご指摘の通りEVの畜電池を使うための機械が、ガソリンやカセットボンベを使う発電機と同じ価格もしたら、確かにこれを買う人はあまりいないかもしれないですね。
i-MiEVやリーフの内外価格差は、確かに日本の消費者をバカにしてる気がします。三菱自工や日産の良識に期待。。。
装置、おおきいですね。。このサイズを見て感じたのは、
逆に、電気自動車のオプションにガソリン携行缶と発電機を備え、
何かあった時はそこから充電できるシステムの方がおもしろいんじゃないかと。
普段は搭載せずEV、遠方へ行く時には搭載する。PHEV的な使い方。
炊飯器も含め、いま新しいクルマの可能性が広がっているのでしょう。
エンジン発電機を買えばそれでよろしという卓越したご見識には頭が下がります。
どうしても電気にこだわる御仁でしたらば、ご自分でディープサイクルバッテリーと直流インバーター。そして充電器(定番はACデルコ0002。または太陽電池パネルと充電制御装置)でも買って防災に備えておけば、汎用も利き何かと都合がよろしいかと。
防災に注目が集まっている昨今を狙い撃ちしたまるで生き馬の目を射るような時節柄商売ですが、やはり奇をてらった商売はイカンと小生も思いますです。
もっとも三菱はグループに家電メーカーを抱えていますので、他の自動車メーカーとは染色体が少しが異なっているのかも知れません。しかし、それ目的で電気自動車を求める需要が果たしてどれだけあるのでしょうか。ウチだと家族から大目玉を食らいますが。
>三菱自動車に期待したいのは、こういったクセ球でなく、
どのメーカーも日本を犠牲にして、海外でのウケを考える。内弁慶ですなあ。
ASC,両シートヒーター付で、なんで229万ぐらいで売れないのでしょうか?(笑)廉価版も出ましたが、やはり軽と考えると高いですね。補助金有で190万ですから、補助金が無くなった時の準備もしてほしいところです。
災害用発電機としてはまだまだ高価ですね。
最近はボロボロのジムニーと普通の発電機の方が非常時にはコストが安いと感じてしまいます。
しかも、電気代値上げとか言ってるんですもの。
放射線0.6浴びているのでもう完全被爆です。
東電に一銭も払いたくないからEVはしばらく控えることにします(笑)太陽光EVでも発売されると別ですけど…。
岩手内陸在住ですが、地震後は真っ先に停電になりガス水道は異常なしでした、停電復旧まで二日かかっています。
ガスが使えたので炊きたての米を食べれました。
震災直後、炊きたての米を食べられないのを我慢出来ない人もいるのかもしれませんが、ホンダのガス発電機のほうが絶対役にたちますね。
電気が使えて米が炊けるうえに、カセットコンロと燃料共有出来ますし。
炊きたてが食べたいならカセットコンロでも炊飯出来ると思います。
その前に炊飯には水が必要なのを三菱の人は多分知らないのでは。
EVで米を炊くのは、存在感を示す、只のパフォーマンスですね。
水と、三菱電気の炊飯器内蔵する必要があると思います。
ちなみにオール電化の友人宅は、かなり不便で寒い思いをしたようです。
へえ〜って感じです。車で米かたけるんだ…。この大震災で感じましたが電気自動車は今現在は、普及するには原子力があって初めてクリーンな次世代技術自動車として成り立つ訳だし、炊飯できるとかより他に次世代技術として根本的な議論が必要なのでは? 原子力を推進してくのか、火力発電に頼るのか?風力や水力や太陽光発電をどうするか利益が上げられる程の技術になるのかとかなど。メタンやプロパン、燃料電池、水素の扱いインフラなど、まあでも国家のエネルギー戦略がしっかりしないと、炊飯とかの話になりますね考えてみたら。美味しく炊いてください。
HV車やPHV車が非常用電源として使えるようになったらi-MiEVはつらいですね。
http://www.asahi.com/car/news/NGY201106020016.html
福島県二本松です。震災後は水道はとまりましたが、電気は止まりませんでした。ただ、同じ市町村内でも地区により差はあります。しかし、一番困ったのはオイルショックです。12日早朝よりガソリンスタンドには長蛇の列ができ、みるみる在庫切れ・閉店しました。通勤しようにも避難しようにもボランティアしようにも燃料がありません。1週間後でも半日並んで10Lとか20Lです。あのときはどんな高燃費の車でも高級な車も役に立ちませんでした。(仮にタンクにガソリンが残っていても避難用のガソリンを確保しなければならない、次にいつ給油出来るか判らない不安がありました。)あのとき動けたのは電気自動車だけでした。すべてを同じにする必要はないです。ガスにもガソリンにも利点があるので。しかし、今回の震災のオイルショックは日本の弱点を晒しました。燃料が無ければパトカーも救急車も消防車も動きません。震災は悪条件が重なります。あの悪夢を考えると家では脱ガソリンです。