スバルのブランドイメージ

レガシィがアメリカで好調に売れている最大の理由は先代よりボディを一回り以上大きくし、ATも4速からCVT化。それでいて1000ドルも値下げしたからである。結果、カムリやアコード、ソナタより安価なモデルとなり、アメリカ人のショッピングリスト(最近はWebによるバイヤーズガイド)に入るようになったワケです。

しかし! 次期型インプレッサの価格はどうやら現行モデルと同じになるらしい。加えてエンジンが2,5リッターから2リッターに小さくなる。1万7495ドルというプライス、超微妙。ライバルであるシビックやエラントラは1万5千ドル台。ガチンコのライバルになる2リッターの5ドアHBボディを持つアクセラは1万5800ドル。 

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確かにインプレッサは4WDなのでアクセラより2000ドル高くても不思議じゃない。でもレガシィの場合、4WDでFF車より安いのだ。ユーザーとしちゃ価格も安いのに4WDだしイメージの良いスバルだし‥‥ということでお買い上げ。インプレッサは2000ドル高いため、そもそもショッピングリストに入ってこないと思う。

レガシィをアメリカに導入する時は切れ者がいたんだと考えます。インプレッサをアメリカに導入する際はいなかった。ただそれだけのことかと。ちなみに日本や欧州仕様のインプレッサにはFFもある。なぜアメリカ仕様にFFを設定し、1万5千ドル台にして燃費の良さを売りにしなかったのか? きっと厳しい戦いになるだろう。

ラリーを止めたため欧州で極端にスバルのイメージが落ちつつある。日本でもインプレッサは売れるカテゴリーと思えない。というか世界的にスバルのイメージ薄まりつつある中、アメリカで売れなくちゃいかんともしがたい。そのアメリカ戦略を誰かが間違えた。そいつを修正できない、というのが大きな問題です。

スバルというメーカー、10年くらい前まで社員の中に「チーム・スバル」と
いう連帯感があった。いろんな人がいろんな意見を言い合っていたそうな。しかし今は全く違うらしい。確かに宣伝一つ取っても(イメージ戦略と言い換えても良かろう)、不満を持っている社員がたくさんいる。その声は全く届いていないようだ。

客観的に見るとスバルってブランドイメージ戦略を止めちゃった。だからエクストレイルより性能良いフォレスターは売れず、先代レガシィの味を引き継ぐエクシーガも認知されない。大金星を取ったニュルの大活躍をPRしないというあたり、スバル社員は不思議に思わないのだろうか? そこに気づけばスバルの復活が始まる。

・ECOカーアジアは「プラグインプリウスの価格

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1 Responses to “スバルのブランドイメージ”

  1. さね より:

    スバルの中にラスプーチン… 社員か役員か新社長かわかりませんけど、会社にそんな人物いるだけで変わるとは恐ろしい。GMに捨てられて、トヨタ傘下になった時点で不幸がはじまっちゃってますよねスバル。スバルみたいな個性的なメーカーはトヨタとはあわないんでしょうね。といったところで一人でやってけないでしょうし。そのラスプーチンなる人物が元気なうちに、かつてのスバルブランドイメージは、忘れられるんですね、きっと。ただのトヨタの下請けになるのかあ。ますます日本車つまらなくなりますね。ラスプーチンもトヨタも小さい者を大切にしないと、いずれ不幸が自分自身に跳ね返ってくることに気がつかないのかな?一寸先は闇とゆう世の中なんだから、効率より個性やブランドイメージを潰さないでおいた方が得策じゃないんじゃないでしょうか? いつか逆に助けられる時があるかもしれないのに。ラスプーチンなる人やトヨタって頭悪いんですか?先生。

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