トヨタ86とBRZ
トヨタ86の最新ニュースを二つ。一つは販売店。今までトヨタで86を扱うお店は希望制だった。水平対向エンジンは普通のエンジンとメインテナンス性が全く違う。プラグ交換だって難しい。専用工具も必要。そんなことからスバルで研修を受けなければならない。トラブルシュー
ティングだって覚えないとダメ。
販売店の負担になる、と言い換えてもよかろう。しかし! 結果的に販売店が少なくなり、全店で扱うBRZに負けてしまう可能性が出てきた。こらトヨタのメ
ンツに関わる! ということなんだと思う。ここにきて全店で扱うことになったらしい。実際、BRZの予約注文は予想以上に多いのだという。果たして?
二つ目。トヨタ86は車高を25mm以上落とすと車検が通らなくなるようだ。なぜか? 車両運送法に定められているフロントウインカーの最低地上高をクリア出来なくなってしまうのだという。法規ではウインカーの位置を地上から350mm以上にすることが義務づけられている。そいつを下回ってしまうのだった。
フォグの上がウインカー。低い位置にあります
この件、競技車両を作っている人から聞いたのだけれど、トヨタ86での出場を考えている人にとって大きな不安材料になっているそうな。公道を普通に走るなら大きな問題にならないものの、ナンバー付き競技に出場する時は厳格に規則を守らなければならない。となると気になるの、BRZです。大丈夫か?
興味深いことに「問題なし」。BRZのウインカー、ヘッドライトの中に組み込まれている。車高を25mm以上落としても余裕で350mm以上の高さを持つ。
そんなことからトヨタ86をキャンセルしてBRZに変更した人がいるのだとか。この件、果たして決定的な弱点になるだろうか。以下、検証してみたいと思
う。
車高を25mm以上落とす可能性がある競技となると、ターマックラリーとジムカーナ。そしてナンバー付き車両で行われるワンメークレース。このウチ、全く問題ないと思われるのはレース。レギュレーションで最低地上高を決めればいい。走行前の車検と走行後の車検で車高をチェックし、低かったら失格でOK。
ジムカーナも問題なさそう。車高調節式ショックアブソーバーを取り付け、競技場に着いたら車高を落とせばいい(もしかすると問題になるかもしれないが、速さと関係ないことなので救済措置や救済解釈になると思う)。JAFと関係のないドリフト競技はもっと和やかなので、
競技場で車高を落とせば問題なかろう。
唯一残るのが公道使って移動しなければならないターマックラリーということになります。とはいえ
ターマックラリーもあまり車高を落とさない。トヨタ86ならせいぜい20mmといったあたり。それ以上落とすとデメリットが出てきてしまうからだ。そんなこんなで競技関係者には「大きな弱点にならないと思う」と返答。
ただ私のように「法規をキッチリ守りたい人」からすれば、トヨタ86のショックアブソーバーを交換するなら車高ダウンを25mmに抑えるか、車高調整式を選ぶか、グラベルラリー用にするかの3択になることを意味する。もう10mmくらい高い位置にウインカーをセットしておけば何ら問題なかったのに。
おそらく一般車両を使った競技を長い間続けてきたスバルは、社内の規定でウインカーの最低位置を決めているんだと思う。だからこそ高いコストを掛けてオリジナルのヘッドライトを作った(スバルの社内規定に合ってないスペックは他にもあったろう)。だったらトヨタに教えてあげればよかった?
・ECOカーアジアは「今や日本のターボは完全に時代遅れ」
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国沢さん、何かこのTOP、上のTOPと内容がダブってますよ?
個人的にはいいんでないでしょうか。実際の購入層は40代以上がメインだし、車外の車高長を入れるほどいじる人は気にしないだろうし。にしても普通のグレードが高い…。なんで複雑怪奇な二次バッテリーも積むメカニズムのプリウス並みなのか分かりません?
それほどプリウスは走りに関するとこが手抜きなんですかね? FFとFRの違いがあるとしても。ウインカーの位置はあまりにBRZより売り上げ悪いならすぐにヘッドライトに移す車外のキットなり一部改良されるんでしょう。しかし高いなぁ。直4、リアリジットサス仕様もだしてほしいハイエースの流用して。反対に高くなるし難しいんですか? プラットフォーム使って商用車も作ってほしいです。
いつも、楽しい話題の提供ありがとうございます 。毎日楽しくよませていただいております。
ジムカーナも原則的に、走っている時も、道交法違反はダメです。失格になります。
公道走るときに車高を上げるのも、全長調整式でないと大変です。プリかけると乗り心地悪いですし。。。しかし、なぜトヨタはこんな事したんでしょうか?
実際、若者は買わないでしょうね。
ハチロクと言いながら、あのデカさ、明らかにセリカ、プレリュード、シルビア、180SXクラスで、ハチロクより1クラス上の車です。無理矢理ハチロクにあやかろうとしている感じです。
ハチロクとの共通点なんて、FRであるということだけだと思います。
いっそのこと、FR-Sって名前でいいと思います。
せっかくいい車(らしい)のに・・・
どうせならば、ダイハツとの共同開発で、ラッシュ/ビーゴのプラットホーム(確かFRベースだったような・・・)で、1.6lのFRスポーツ170万〜を造るべきだったかな、なんて思います。
こういう企画こそ「現代のハチロク」と言えるのではないでしょうか?
今更〜気合い入れて出しても高いし若者は買えない。いや〜欲しがらないかもしれない。良いクルマでも喜ぶのはマニアのオヤジだけ…昔とは時代背景も価値観も違えばこのクルマで遊ぶと云う感性が通用するのは余裕のある団塊ジュニア迄か景気の良い国の元気な人くらいしか需要が無いよ〜な…我が国の派遣かフリーターには超高嶺の花…下り坂の日本経済では現実的にムリ!やっと買えても軽か安い中古車がせいぜい…若者に売りたければ、もっと軽く小さく簡素に、そして笑える価格にすべき!このクルマは全てオトナの都合に思えます!
いつも見る専門ですが、86を予約し購入予定の当事者として発言させていただきます。
ディーラーでも車高が下げられない理由からBRZに流れた方が数名いたそうです。
そこで、ディーラーの方が「自動車検査ハンドブック」で調べたところ、フォグやウィンカーの高さではなく、前のオーバーハングの長さの方が問題になる可能性がありそうだとおっしゃていました。
オーバーハングの長さや最低地上高(位置も)はBRZも同じらしいので、86だけの問題ではなさそうです。
「自動車検査ハンドブック」によると、前輪よりも前に最低地上高があるとオーバーハングの長さごとに必要な高さが決められています。
86の資料では、最低地上高は前輪より前にあって、オーバーハングの長さによる既定値は11cmとなっています。
つまり、下げられる限界は13-11=2cmであり、フォグやウィンカーなどよりも限界が低いことになります。
これが本当なら、86だけの問題点ではなく、BRZも同じじゃないでしょうか?