ゲストエンジニア
新卒や中途問わず、仕事を探している人は多い。一方、人を探している企業も少なくないと、しばらく前のTOPで書いた。なかでも困っているのが、いわゆる「ゲストエンジニア」だという。あまり知られていないことながら、今や自動車メーカーで新型車を開発しているのは、部門によって3分の1〜半分くらいがゲストエンジニア。
いや、トヨタのように、開発のほぼ全てを協力企業に頼んでいるメーカーもある。カローラですら開発を担当してるの、トヨタ社員じゃない。実験を担当している人まで協力企業だったことに驚いた。ホンダや日産は協力企業を社内の研究部門に招き(だからゲストエンジニアと呼ばれる)、そこで開発を行ってます。
自動車メーカーにとってゲストエンジニアはとても有用な存在だ。自社の社員だと定期的に人を変える、というのが一般的。例えばサスペンションの担当していた人が、衝突安全性の部門に移動となる、みたいなことです。移動後しばらくは開発を進めるどころでなく、基礎的な勉強をしなくてはらない。
とはいえ数年単位で移動をさせないと、クルマ全体が解る技術者を育成できないです。言うまでも無く、クルマの開発には同じ技術を磨くという「深さ」と横方向のバランスを取る「幅」が必要。このウチ、深さの追求をゲストエンジニアに手伝ってもらえば、いろんな意味で効率よい。
衝突を専門にしているゲストエンジニアが居れば、その人から情報を得たり、解らない部分を教えてもらうことも可能。ゼロスタートじゃなくなるワケ。後述するけれど、衝突部門に10年以上居るゲストエンジニアは、設計を見ただけでおおよその潰れ方やGの発生具合が想像できるという。職人ワザですね。
しかしゲストエンジニアの存在は知られていないため、就職しようという人が少ないのだという。そらそうだ。私だって知らなかったのだから。といったことから、人を探しています、という『山王テック』という会社のゲストエンジニアの人と会ってみた次第。終了後、山王テックのWebで紹介したいというので快諾しま
した。
記事は上のリンクから飛べます。いやいや意外の連続。新卒&中途を問わず、自動車関係で仕事を探しているなら、ゲストエンジニアなどいかがだろうか。学歴は問われず、センスがあればいいそうな。もちろん現時点で人を探しているとのこと。PCを操作することに抵抗を感じない若手なら相当イケると思います。
・ECOカーアジアは「超小型車の指針発表するも、なんだそれ?」
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トヨタ…大丈夫か?トヨタ社員で自動車全体をはがくできる人や、技術開発力などトヨタ本体はもはや組み立て工場ですか。 マツダは苦労して社内でいろいろするのに低迷、ただ組み立てる自動車メーカーは日本ナンバー1メーカー… うーん暗い未来な気がする…。
熟練した技術者を一から育てるって本当に大変なことです。
そりゃ理想を言えば自社内で技術者を育てていくのが一番良いのですが、
今の現状では余裕があるところでないと難しいことです。
協力会社などから技術者を派遣してもらいグループ全体で設計、製造を行うことは合理的な選択でしょう。
アップルなんて企画設計だけで製造は協力メーカーに丸投げ、でもだからこそ商売になるんでしょうね。
マツダなどはいっそ経営陣を他業種から招いた方が良いかもしれません。
私も25年ほど写真製版のレタッチという仕事をしていましたが、定規と筆で真円を書く人や、
丸針使って1cm四方の傷の修正をルーペのみで修正する人とか人間辞めてるような人がいました。
今やDTPでPC上での作業がメインとなってますが昔を知る身にとっては今の技術者は質が落ちたとしか思えません。
DTPになってから網点の品質は悪いし艶が無い。
そういえばプロの印刷工には口で吸って紙の厚さがわかる人なんていましたね。
機械化が進めば進むほど技術者は育ちにくくなっていくのかと思うとちょっと悲しいです。
そういえばECOカーアジアに乗っていた超小型車ですが、
これってピザ屋さんで使っているホンダのジャイロキャノピーをベースに四輪化してエンジン大きいのを乗せればすぐにでも出来るんじゃないですかね?
私もジャイロキャノピーを通勤用に考えたことも有るのですがさすがに50ccのスクーターに¥50万円は出せません。
300cc〜400ccで実燃費25kmぐらいの超小型車なら¥50万円でも納得がいくのですが。
ECOカーアジアの「超小型車の指針について」ですが、ホントにあの資料にどれ程の意味が有るのか?ですね。なんか全部読み終わる前に疲れてしまいました。でも最後まで読みましたけど…。
動力源が電気と言うのもナンで?頭から否定するつもりはないですけど明快な説明が欲しいです。これから電気料金を値上げすると言いながら更にこれですか?
こんな車両でまともに公共交通として使えると思っているのでしょうか? 疑問です。
国沢さんはこの件をどう思われますか?
ベストカーで三本和彦さんと元ニスモの難波さんの対談を読みましたが、国沢さんが後々メーカーのOBとあのように濃密な対談ができるんでしょうか?
「その件は当時のゲストエンジニアに聞いて下さい」なんて言われたりして・・・・・。