ホンダ、トンネル抜ける?

伊東社長になって3年余。一般メディアは報じないけれど、ジャーナリストミーティングで発表した技術を見てホンダが狙った路線は当たったと思った。今年出ていれば文句ありませんでしたけど。特にコンパクトカー用の環境技術の数々は圧巻! 必要だと思われるアイテムを全て揃えてきたと言ってもよかろう。

ECOカーアジアで紹介した通り、ハイブリッドは100点満点の100点! アコード級に搭載される2モーターのハイブリッドについちゃ今までも高い評価をしてきたが、やはり売れ筋はシビック級以下のモデル。1モーターのストロングハイブリッド+ツインクラッチAT+リチウム電池、トヨタ方式とガチで戦っていける。

エンジンも磐石。1リッター3気筒ターボエンジンを始め、ハイブリッド用に1,5リッターと2リッターのアトキンソンサイクルエンジンもラインナップ。マイッタのがインド仕様のブリオ用に急遽開発された1,5リッター4気筒ディーゼルである(ユーロ4対応)。これまた絶対必要なアイテムをキッチリ抑えてきた。芸が細かい。

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1,6リッターディーゼルは120馬力

安全技術はミリ波レーダーとCCDカメラを使う、クルマも人も感知して停車できるシステムを準備している。どうやら来年のアコードから採用され、価格も10万円を少し超えるくらいに収めるとのこと。ちなみにトヨタは60km/hから止まれると言っているが、ミリ波レーダー使えばどこのメーカーだって60km/h対応可能。

笑っちゃうことに一般メディアは今回の「ツボ」が理解できていない。「重要度」としちゃ高くない超小型車(確かにツゥイージーより圧倒的に良い)を取り上げていたりして。また、アコード級以上に使われる技術は商品企画次第。次期型レジェンドなど「優れたクルマ」であっても、商品としての魅力を作らないと厳しい。

気持ちよく曲がるレジェンドだってデザインが現行モデルのようにショッパく、そもそもBMWの5シリーズと戦えないようなブランド戦略だと売れるワケない。高額車はクルマの魅力と同じくらいブランド戦略が無ければ厳しいです。ホンダの課題はアコード級以上の車種の商品企画とデザイン、営業力だと思う。

・ECOカーアジアは「ホンダの1リッター3気筒ターボ

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1 Responses to “ホンダ、トンネル抜ける?”

  1. 小林 英弘 より:

    そうなんですよね〜。まさに「ホンダの課題はアコード級以上の車種の商品企画とデザイン」なんですよね〜。結局アコードとインスパイアは車格と価格とボディサイズがバッティングして哀れインスパイア消滅。でアコードもグレード整理。その影でレジェンドも消滅。実は私、後期型レジェンドのデザイン、物凄く好きでした。知人は「はったりドイツ車」なんて言いますが(笑)、稀に遭遇すると「おおぉ!」って思います。写真で見ると???ですが、実物を見ると結構カッコイイですよ。以前一度だけトルネオ君を買った千葉県のホンダ店のweb中古車ページにこの後期型レジェンド(←走行10,000km前後の極上車!)が出た時はそれはもう喉から手が出るほど欲しかったですが、財布の事情で手が出ませんでした(笑)。
    今日、信号待ちの交差点でパールホワイトのスピンドルグリルのレクサスGSを見て「おおぉ!」と思いました。高級車はもう唯我独尊で突き抜けた方がいい様な気がします。現行アコードも正直言ってその他大勢のクルマに埋もれてますしね。ホンダ党の私は見かけたらもれなく「おっ!」と注目しますが(笑)、普通の人はスルーしますよね…。超絶カッコイイデザインで時期アコード&復活?レジェンドが登場するのを期待!です!
    対してコンパクトクラスはお話の通りだと夢の様ですね! 特に1リッター3気筒ターボエンジン! 「エコ重視」のエンジンなんでしょうが、どうしても「走り」を期待してしまいます! というのも私が免許を取って初めて運転したホンダ車が大学の同級生が乗ってた二代目シティ(←背が低くて平べったい、商用トゥディそっくりのボディのヤツ)で、それが私がホンダ党になりクルマ好きになった原風景でした。ATでしたがとにかく速い速い!動きが軽い!良く曲がる良く止まる!でエンジンがとにかく回る回る! …これで一発でホンダ党になりました(笑)。で書店に行ってクルマ雑誌のバイヤーズガイドを見るとEGシビック、DC2インテグラ、そして運命の出会いのCR-Xデルソル!(笑)…。
    なので(?)このエンジン自体の完成度に多いに期待です! 願わくば名機B16Aの様な後世に語り継がれる名エンジンになって欲しいですね。
    PS:ホンダはハイブリッド戦略も抜かりなし!の様ですが…あくまでも個人的な感想ですが…そろそろ「フィット○○」は止めて新デザインのクルマにしませんか? 商売ですから無難に商業的な計算の上での新車開発なのでしょうが、如何せん「フィット」は少々路上に溢れ過ぎというか見飽きた感があるというか…。いまだにクラストップの総合性能はそのままに、そろそろニューデザインのクルマを投入して欲しいと思うのですが…。

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