メディアの信頼性
走行6万kmのマーチのハンドル握ったら、自動車ジャーナリズムの「役割」に疑問を感じてしまった。改めてWebでマーチの試乗レポートを読むとデタラメに近い。皆さんおおむね好評。ストローク感の無い乗り心地を「ソフト過ぎず腰があり適度なフラット感もある」とまで表現している同業者まで居ます。マイガッ!
ダッシュボードの素材によるフロントガラスの写り込みの激しさ(前がよく見えないほど)なども指摘されていない。至る所から出ている異音は新車時だと想像出来ないので仕方ないか‥‥。心配になって私の試乗レポートをチェックしてみたら、乗り心地の悪さとタイヤの悪さについて指摘していた。それでも甘めか。
先日、ネオチューンの喜多見さんと話をしていて「そうだよなぁ」とシミジミ感じたのは「雑誌は広告を出せば絶対悪いことを書かないでくれますよね」。これ、自社の製品について言ってるのでなく、評判悪い製品であっても雑誌じゃ猛烈にホメていること指摘している。いろんな意味でメディアの信頼性は低い。
今後、一段とメーカーの意向は強くなることだろう。骨のある編集者も激減した。私を上手に使っているの、ザッカーの城市兄とカートップの鈴木兄、ベストカーの勝股兄くらいです。エンジン誌は原稿の内容に指定無し。ネットメディアも表現内容に制限無し。そういった意味じゃ恵まれているかもしれません。
今年は悪いことばかり重なった。もう開き直るしかあるまい。自動車メディアの存在意義について心底考えさせられた1年でもあった。今まで以上に自分が信じることを表現して行く。というか「正しい情報を上手に伝える」ことこそ私らの仕事であります。原点に戻ることが自動車メディアにとって重要だと思う。
加えて批評するだけじゃアカンと考えます。今度マーチの開発チームに会ったら、経年変化のチェックをしているのか聞いてみたい。海外工場製だからなのか、それともマーチ全般に言えることなのか。国際競争力のある優れたクルマを作り続けるためにも、こういったデータの収集は重要だと思う。
・ECOカーアジアは「アイドルストップの耐久性」
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平均速度、シフトチェンジ、加減速などの程度や頻度が日本のそれとは全く異なるので、単純比較は不可能ですけど、ご存知のように基本的にアメリカでは走行距離が5万マイル以下なら中古価値はあまり下がりません。
で、自分が最も接点のある20-35歳あたりのアメリカ人の友達の車は10万マイル前後、たまに30万マイルも走行している場合がほとんどなので、各部の劣化が凄いことになってる場合がありますけど、穏やかな運転が多いと思われるカローラとレガシーだけは走行距離15-20万マイルでも、細かい電装系(メーターパネル照明など)以外はパワーウインドウや触媒なども含めて各部非常にまともな場合が多いです。シビックはEG,EK共にほぼ100%がいじられているので話になりませんけど(beater car)。
この辺の信頼性のおかげなのか、過走行車マーケットでは日本車が人気です。韓国勢や海外生産の日本車が10万マイル越えたあたりでどうなるのか、非常に興味あります。
マーチのような車作りだったらTPPには反対です。
日本の工業製品が誤解されます。
本当に、評論家の方々の評価というのは重要だと思います。私も新車を買う時には雑誌やネットで、いろいろなレビューやインプレッションを読み漁り、参考にしました。試乗では少ししか運転できませんし、失敗したからといってすぐに買い換えることもできませんから、真剣に読みましたよ。私の場合、ストリームRSTを選んで大満足していますが、評論家の皆様にはその車の良い所、悪い所をしっかり伝えていただきたいです。多くの読者が参考にするだろうと思いますので。