懲役15年へ
今まで飲酒や持病、楽物の摂取が要因となる死亡事故を起こした場合、犯行の意志が無ければ普通の交通事故と同じ最長7年の懲役だった。「危険運転致死傷罪」を適用すると20年までの刑期になるものの、自動車を武器に使うなど、相当の悪意が無ければ適用できない。極悪運転を意識した法規だからだ。
そこで飲酒や薬物を摂取した状態、自分で認識している持病で運転して事故を起こしたケースについて最長15年の懲役を求刑できる法規を作るという。上記の3つ共、クルマが暴走状態になってしまう。非常に危険であることは間違いない。ただこの3つを罰則の強化で防げるかと言えば、大いに疑問である。
例えば特にかゆみ止めや精神安定剤など常飲してると、平気な時は全く問題なし。ただ体調次第で、猛烈に眠くなってしまう。また、低血糖症状による意識レベルの低下なども、事故後は極めて判別しにくい(飲酒についちゃ明確に判別できる)。クスリを飲んでいたら無条件で15年ルール適用にするつもりだろうか?
個人的には運転に差し障りのある薬剤を処方されている人と、てんかんの人、認知症の疑いのある人に対し、スバルやボルボのような「人まで判別できる自動停止装置」付き限定を付けるべきだと思う。特に認知症は逆走防止装置も加えたらいい。ボルボのカメラは速度制限まで読む。技術的には対応できるだろう。
警察もホンキになって自動停止装置の効能を評価してみたらどうか。全ての事故の状況を検証し、果たして自動停止装置が稼働していたらどうなったのかを評価すればOK。それほど難しいことではない。日本の場合、民間じゃできないことになっている。情報を提供してくれるだけでいいのに。メーカーに頼んだっていい。
また、運転免許取得経験の無い無免許運転を15年適用に含めない点も不思議。技量無しでクルマを運転したら明らかに凶器である。免許を失効していたような人は免許を所持していた実績を反映すればよかろう。ちなみに小型船舶の免許証は「権利」についちゃ終生となっており、免許証は有効かどうかの証明。
厳罰化だけで無く、もし事故防止を真剣に考えているなら実効のある措置も同時に行って欲しい。
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小生にとって、自動車の運転支援システムの開発は、壮大な社会実験という面がありました。数秒先と言えども未来予測の技術ですから、完璧なシステムはあり得ない訳で、そう云う不完全な物を一般のドライバーが適切に使ってくれるのか?誤解や過信によって事故が発生しないのか?…最初に発売した時はとても心配でした。今の所はほぼ適切な状態で普及が進んでいるように思っています。…この種の技術は社会の常識と二人三脚で進む必要があると思っています。普及が進み、常識が変われば、システムの在り方も変わって行く。社会と共に進化して行く…そうあるべきと思います。
こんばんは。
国土の狭い日本のクルマ社会の中のクルマ保有台数と、ガソリン・電気・軽油・の動力。老若男女の運転技術と…地域の交通事情等。当たり前に走る日々の運転車(者)も道路も、ものすごく多様なものですね。
運転の本質、1番に安全であること。そして、ドライブでクルマの技術を実感し楽しむ事。
ドライバーの超高齢化と、若年層が多いであろう新規免許取得者の技量。歯車は噛みあうのだろうか。。
自身の周り、モラル無い、地球の中心軸がまるで自分であるかのような荒い性格気質の違反常習ドライバーはいます。
クルマ運転恐怖でドライブ時のみ頓服で安定剤を服用し不穏を抑えるドライバーもいます。
糖尿病でインシュリン打ってからクルマで出勤する人がいます。
買い物にクルマを出して帰る家を忘れるじぃさんもいます。
日本人のタブー。。精神科。断定できない曖昧なメンタルヘルスの診断、脳の疾患。
統計として統合失調症(精神分裂病と呼ばれていた)は100人に約1人、うつ病は10人に約1人だという。
現在よく目にする言葉、発達障害の類には突出した技術職人や技術屋も多いという。
みなクルマに乗っている。
市販の花粉のアレルギー薬、風邪薬。眠くなる人となら無い人。
本当に多様過ぎる。。
その中で、運転の本質である“安全”を保つにはやはりアイサイトのような最新のテクノロジーを義務化とすることか、個人の自制や運転テクニックよってコントロールすることなのか。。
道を歩く走る。これからの交通社会の安全な社会をつくるには、すごい多角的に広い繋がりを共有した基盤が必要なのでしょうね。
新たな公共事業で道路つくって、“道”はどれだけ進化するのかな。