半導体不足、深刻になってきました

半導体不足による減産は遠からず深刻となるだろう。只でさえ不足傾向だったのに、日本の大きな工場2つが火災に遭った。現在は在庫分などで回っているものの。連休明けから多くのメーカーでラインを休止しなければならなくなりそう(7月に入ればルネサス分の生産が徐々に回復してくるという)。人気車種の納期遅れは必ず出てくる。特に新型車ほど半導体不足の影響受けます。

クルマ用の半導体、ADAS関係に始まりETCに使われるタイプまで足りない。全ての電子機器といってよかろう。日本だけでなく海外の工場分もいかんともしがいという。特に中国が逼迫しており、最悪、生産台数が3分の2くらいになってしまうこともあり得るというから深刻。各メーカーの調達部門は工場に永遠を派遣するなどフルサポートしているけれど、やはり厳しいようだ。

日本の場合、東日本の地震やタイの洪水などでサプライチェーンの重要さを認識しており、複数のメーカー&複数の地域から半導体を含め調達するシステムになっているが、中国は未対応。メインの調達先が怪しくなると全て足を引っ張られることになってしまう。直近で半導体不足にならないよう生産体制を整えているものの、最短で1年くらい制限を受けると考えていい。

直近では2021年5月~9月の減産規模を日本の工場だけでマイナス15%を超える予想すら出てきた。大きな天災や大不況、パンデミックを除けば最大規模の減産ということになります。ユーザーからすれば「オレには関係ない」なんだと思うが、自動車産業の低迷は国家規模の影響になってくる。被害が最小になるよう願いたい。減産規模はワクチンの供給と同じでメーカー毎に違うと思う。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ