トヨタWRC復帰、ホンダF1復帰時と対照的なシーズン前の状況(25日)

2015年にホンダがF1にカムバックした時は、最初から厳しい状況になると100%解っていた。そもそもシーズン前のテストでまともに走れませんでしたから。当然の如く「開幕が楽しみ!」なんて気分にゃとうていならず。そればかりか、けっこうイケそうな雰囲気の2017年シーズンだってちっとも情報を出さず。「みんなで楽しもう!」って気持ちがホンダにない?

対照的なのがトヨタ。開発に大幅な遅れを出し、2017年開幕までに間に合わないのではないかと言われたほどだったけれど、ここにきて急速に盛り返しつつある。下は12月14日にフランスで行われていたテスト走行。予想を超える走りでございます。もちろん簡単に勝てるようなWRCではないけれど、とりあえずバッターボックスに立てる状態になった。

素晴らしいのは、この後も場所を変えて試験を繰り返していること。西洋ってクリスマスになると働かなくなってしまう。トヨタも12月中旬のテストで今年は終了かと思いきや、どうやらフィンランドで走り込みをしているようなのだ。下の動画は12月21日らしい。ラトバラがハンドル握ってます。車両こそ最新型じゃないけれど、エンジンのテストなら十分可能。

考えてみればトヨタWRCチームの本拠地ユバスキラは降雪地域。目の前の道でいくらでも雪道の走行チェックが出来る。開幕のモンテカルロラリーや、2戦目のスウェディッシュラリーの開発をどのチームより容易に行えるのだから素晴らしい。「ダメなのが解っている参戦」など応援する気になれないけれど、頑張ってる姿を見るのは楽しい。

ちなみにヤリスWRカーのリア形状、シトロエンなどは「う~ん!」とショックを受けているようだ。なかでもリアタイヤ後方のルーバーが「発明」である。ラリーは上下方向の挙動大きいため、地面効果使うデュフューザーの性能は追求しない方向。けれどルーバーなら上下方向の動きやドリフト状態になった時も効く。こういった新しいトライ、いいです。

ライバルも盛り上がっている。何と! フォードが「クリスマスプレゼントを貰った!」と代表のマルコム・ウィルソンは嬉しそうに2017年モデルをアンベールする動画をユーチューブに流した。どれどれ、と見たらレッドブルのフルスポンサードカラー! オジェ選手にレッドブルが付いてきちゃいました~。フォードも手強いライバルになった、ということ。

なんだか楽しい! 「相手は強ければ強いほど面白い!」と思うことって、最近てんでなかった。なぜWRCが面白いのか自分自身よく解らない。ジックリ考えてみるに「勝つまでやるんだろうな」という手応えをトヨタの姿勢から感じるためかもしれません。2017年シーズンはシトロエンや現代自動車も良いらしいし、VWも出てくると言われる。ワクワクしますね。 

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