中国で日本勢復活へ

尖閣問題はくすぶったままだし、中国人の対日感情が良くなったという状況も無い。なのに中国に於ける日本車の販売台数は予想以上に早く回復している。6月の対前年比販売台数を見ると、日産7,7%減/トヨタ9%増/ホンダ5,6%減。台数はそれぞれ10万1400台/7万
6900台/6万1000台。

販売台数落ちた日産とホンダも理由がある。日産の場合、昨年
6月に過去最高の販売台数を記録するくらい絶好調だった。ホンダは売れ筋モデルとなっているアコードの新型を導入していない。アコードを見ると25%の減。これに足を引っ張られただけのように思える。ほとんど前年並みに戻ったと言える。

なぜ復活しているのか? 1つは中国車に対する信頼性がイマイチなこと。食材を含め、中国製品の危うさは中国人が一番よく認識している。自動車を買えるような高収入層からすれば、中国車など信用できないと
いうことなんだと思う。欧米の車種はVWとGMを除き高額。やはりコストパフォーマンスで日本車か?

日本勢も頑張っている。驚いたことに暴動などで被害を受けたら、壊れたブブンを無償で修理しますという保証を付けているディーラーもあるのだった。そもそも暴動になったら日本車に乗って現場に差し掛かる人などいないだろうから、保証付けても損はしないという読みなのかもしれません。思った以上にたくましい。

ただ今後は日本ブ
ランドを隠すクルマ作りになっていくだろう。中国ブランドで日本車を売るワケです。お金持ちの中国人はキッチリ情報を入手しているので日本車のクオリティ
だということを認識する。それでいて暴動に遭っても非国民扱いされずに済むという寸法。実際、ホンダは新型アコードの導入で作戦を練ってる?

韓国でも韓国トヨタの中林社長をソウル大動物園の初代名誉園長にするなど、トヨタは評判良い。中林社長は就任当初スベりまくっていたものの、韓国人に聞くと口を揃えて「良い人です」。面倒見が良いのだという。確かに韓国のトヨタの売れ行きは急増。ダークホース扱いだったカムリで韓国COTYまで獲ってしまっ
た!

日本勢はなかなか粘っている。良い人材をたくさん揃えているからだ。人事さえキチンと出来れば全てのメーカーに大飛躍のチャンスがある。

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「社長に訊く」。今回は本田技研の伊東孝紳さんです


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