自動車ジャーナリストのススメ(21日)

昨日も書いたけれど、ジドウシャヒョウロンカという仕事は幅が非常に広い。そもそもクルマ自体、軽自動車からフェラーリまでワイドレンジ。どのクルマに乗っても、そのクルマの「基準」で評価しなければならない。ここで難しいのは「フェラーリ買う人の気持ちになれること」である。

高額のクルマに乗って舞い上がったりしたら、買える人からすれば「そんなヤツの評価など全く参考にならない」だし「100万円のダンパー付けた」と聞いて驚いているようだけ「けっ!」っと相手にしないだろう。ヒョウロンカは誰にだってなれるけれど、参考にしてもらえるかどうかは別。

電気自動車やPHV、燃料電池など新しい技術を語るのも経験が必要だ。ということで収入の”ほぼ”全てをクルマに注ぎ込んでます(泣)。おかげでフェラーリ買う人の気持ちは理解出来るし、100万円のダンパーだって自分自身で使ってきた。新しい技術についても自分の経験値で書ける。

いろんな人とも会えます。かつて大森実さんという著名なジャーナリストの教えを受けた中で「誰にでも会えるのがメディアという仕事」と言われた。当時はあまり明確に理解出来なかったけれど、25年して何となく解ってきた感じ。素晴らしい人と会えば知見が広がる。

真面目にメディア業界へのリクルートをすすめたい。30歳になったら厳しいが(それまでの生活スタイルを変えることは困難かと)、25歳までなら何とかなると思う。学生時代から目指せば、かなりの確率で面白い仕事が出来ることだろう。私の子供はならなかったけれど、孫にすすめてみようと思う。

もちろん最初に大手メディアへ就職するというアプローチが最も手堅いし、収入だって最初から期待出来る。けれど今や若手不在のギョウカイ。永田すら37歳で最若手なのだった。3年間収入無くても平気の覚悟さえあるなら、最初からフリーランスになるという手もあるかと。

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