新型ポロの正確な自動ブレーキ性能が判明しました!
新型ポロの自動ブレーキ、やっとVWジャパンから詳細なスペックが届きました。概要を紹介すると「新型ポロに採用しているプリクラッシュブレーキシステム”Front Assist”は、基本的に本国と同一のもので、日本向けだけコストダウンのために旧型を採用するという事は行っていません」。つまりユーロNキャップで試験されたスペックと同じだということ。
となれば、VWジャパンのサイトで紹介されている説明とずいぶん違う。サイトの動画では30km/hからですら「止まれないことがある」と言ってます。ちなみにユーロNキャップで試験を受けた新型ポロは、50km/hでもしっかり停止出来てる。さらに「動画の車両は現行仕様と異なります。また欧州仕様の場合がございます」という但し書きもある。別モノかと思いますワな。
歩行者に対しても「時速5~30kmの速度域においてはシティエマージェンシーブレーキ機能が作動します」(30km/hまでなら停止出来るということ)。実際、ユーロNキャップでの試験でも遮蔽物あり30km/hも停止出来ている。それ以上の速度域については「時速5~65kmでの走行中には歩行者検知機能が作動」とあるため警告だけかと理解したら「減速して被害低減を図る」のだという。
参考までに書いておくと遮蔽物無しでの停止速度はさらに高いけれど、遮蔽物無しは今やどこの自動ブレーキにとってもハードル低い。ちなみに新型ポロは新しい世代のミリ波レーダー(77Ghz)で歩行者も検知している。強みは「夜でも検知出来る」ということ。速度域がもう少し上がってくれば優れたパフォーマンスを持つと思う。弱みは「立っている人間は検知しにくい」。
カメラと違うため、動いていないと人間かどうかを判定出来ないのである。今やユーロNキャップでも立ってるだけの歩行者に対する自動ブレーキ試験は行っていないから「問題無し」という判断かと。また、レーダーじゃ車線の判別などが出来ないので、逸脱防止警告などは出せない。このあたりがユーロNキャップの評価の低さになっている。
まとめると「停止している車両にノーブレーキで接近した時の性能は50km/hで問題無し。遮蔽物ありの歩行者は30km/hで平均レベル。ただし夜間の歩行者も検知可能という強みを持つ」。デミオやノートにこそ届いていないが(夜の検知能力は優位)、必要にして十分の性能だと考える。以上の内容、何でプレスリリースに書かないのだろうか?
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