格安輸入タイヤ増殖中

週末にカー用品店をいくつか回ってみたら、本当に驚いた。以前、アジア地域からの輸入格安タイヤが急増していると紹介したけれど、大雑把に言って半分くらいのシェアというイメージ。オートバックスなどは新聞チラシで紹介している”ほぼ”全て自社ブランドまたはアジア製。日本のビッグ3の製品を積極的にアピールしてる雰囲気じゃない。

いろんな人に聞いてみたところ、40歳代以上の人を中心に「タイヤは安全に直結するから日本製を買う」という声が出ていたくらい。自動車雑誌の編集者すら「次に買うなら格安タイヤにしようと思います」。をいをい! 3月26日売り号のベストカーで比較的新しい格安タイヤの一般路インプレを行ったのだけれど、タウンスピードで走っている限り、問題無し。

おそらく「減った時のグリップ力」や「減った時のウエット性能」、「寿命」などで差が出るのだろうけれど、こればかりはタイヤメーカーなどの協力無いとキッ
チリしたテストできない(やはりデータ取り用のテストコースが必要)。いずれにしろ、このままだとリプレイス用タイヤのシェアの多くを格安タイヤに持っていかれちゃうんじゃなかろうか。

今や高性能タイヤが要求されるのは、スポーツモデルや高級車、そして超低燃費タイヤを履くプリウスくらい(インサイトは汎用性のあるタイヤが標準装着されている)。もちろん日本だけでなく、全世界規模でこういった状況が進む。純正装着タイヤだけで商売が出来るというならそれもいいだろうけれど、やはり利益の大きいリプレイスタイヤ市場は魅力的だと思う。

どのメーカーが最初に「仲良しクラブ」を脱退するか楽しみ。

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One Response to “格安輸入タイヤ増殖中”

  1. qhara より:

    国沢師匠こんばんは。
    タイヤメーカーの国内体質で大きかったのはやはりディーラーとショップでの価格差からくる、紳士服に次ぐ不当な値付けが原因だったと思います。昨今のディーラー価格とショップ価格の差はどの程度になっている物なのでしょうか。
    せめてコンビニとスーパーくらいの範囲なら、ディーラーで替える価値も出るし、定価も適正価格へと向けられるのでしょうけれど…。
    スポーツ系輸入タイヤ中心の私にとっては、ショップ以外は眼中にないですけどね。国産ではEvo乗り時代に恐ろしい眼を見ているので。とは言え車はコンパクトクラスなのですけど。それでも楽しめる要素は欲しいので。

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