「水没したハイブリッド車や電気自動車に触るな!」は大きく後退しました~
少しだけ良い方向になったかな、と思う。今回の洪水で国交省やJAFなどは冠水車についての注意喚起を行った。それを伝えるメディアの記事を見ると、ハイブリッド車や電気自動車に対するヒステリックさが少し薄れている。少なくとも「水没しているハイブリッド車や電気自動車は電気ナマズとなっているから近寄るな!」という間違った情報を流さなくなったように思う。
ネットで「ハイブリッド車」や「漏電」「水没」「感電」など組み合わせ検索すると、けっこう多くの人が私の記事をベースにしてくれている。事故や冠水に遭遇したハイブリッド車や電気自動車を危険だとし、近寄らないように警鐘を鳴らしてきた行政ながら「水没したハイブリッド車や電気自動車を動かすのは注意」というレベルまで防戦ラインを後退させてきた感じ。
自動車メーカーもメディアからの問い合わせに対し、適切な情報を出すようになったようだ。2015年当時、自動車メーカーは問い合わせに対し「危険なケースはあります」と責任回避していた。そらそうだ。飛行機会社だって「絶対落ちないか?」と聞かれたら「絶対落ちません」とは答えられまい。そんな当時の流れから「基本的に感電する」と判断した茶番劇が下の訓練です。
正しく「羮に懲りて膾を吹く」カッコ悪さが出てます。こういった動画を見たら、漏電検知装置や耐電シートなどなければ救出作業が危険に思うし、バッテリーのプラグ(遮断器具)を抜くまで安心出来ないと認識すると思う。結論から書けば、もし事故で漏電したら瞬時にブレーカーが落ちる。そもそもリーフのプラグは車内床下にありドア開けないと抜けなかったりして。
JAFの「ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の場合は、むやみに触らないようしてください」や、国交省の「特にハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触らないで下さい」という今回の超短かくてインパクトの無い注意書きは、今まで声高に注意喚起していたため引っ込められなかったのかもしれません。
一度も無い感電事故より、少なからぬ件数が起きているクルマから流失したガソリンで火事になる方が心配。室内側だとダッシュボード。ボンネット内ならエンジンの吸排気ポートレベルまで来ていたら、ハイブリッド車や普通のエンジン車問わず「むやみにキーを捻らない」(またはスタートボタンを押さない)は基本だと思う。通電させても良いことが一つもありません。
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