クラリティPHEV、カッコ良いSUVで400万円なら迷わず買う!(7日)
ホンダの『秋の売れない3部作』のTOPバッターであるクラリティPHEVに試乗してきた。ちなみに2番手は超割高な『CR-V』。3番手がどう考えても300万円以下にゃなりそうにないシビックベースの『インサイト』だ。なんでこんなに売れそうもないモデルばっかり日本に導入するのか聞いたら、皆さん口を揃えて「日本本部長が決めたので」。権力の集中は日本の悪い流れ?
カッコ悪さじゃプリウスとガチ!
クラリティPHEVの場合、日本で生産しアメリカで販売してるのに日本の方が180万円くらい高い。CR-Vも同じクラスのライバルより40万円くらい高い。あまり知られていないコトながら、ホンダは本田宗一郎さんの時代から社是を大切にしてきた。32年前、初めてアメリカ取材に行った際、兵後さんという方から「ホンダには社是があり、迷ったらそこに戻ります」。
ホンダの社是を紹介しておく。『わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす』。ちなみに宗一郎さんの頃の社是は『わたしたちは、地球的視野に立ち、顧客の要請に応えて、性能の優れた、廉価な製品を生産する』。説明するまでもなく「適正な価格」は「顧客にとって」に掛かります。
高杉君
秋の売れない3部作、どう考えたって社是と合わない。日本本部長と面識ないためどんな方なのか解らないけれど、宗一郎さん大嫌い派なのかもしれません。アメリカと同じクルマを日本で180万円高く売ったら、宗一郎さんなら運がよくてラジエターホース。悪ければスパナで殴られる。もっと言えば、宗一郎さんが好きでホンダに入った人達はみ~んな社是破りに怒ってる!
そんなことを考えながらクラリティPHEVに乗ったら、とっても素晴らしいクルマぢゃありませんか! ドライバビリティや乗り心地、存在意義、技術を含め、歴代ホンダ車の中で最も凄い! これがカッコ良いSUVで(オニギリのようなCR-Vは不可)、社是の通りユーザー側に立った適正な価格(アメリカでの頒価と同等の400万円)なら、私が真っ先に本日注文してます!
余裕の300万円超
そうそう。いかんともしがたいクラリティPHEVのエクステリアを、インテリア担当のデザイナーがどう評価してるのか聞いたら「察してください~!」。笑える! インテリア部門でスタイリッシュなクレイモデル作って「デザインスタディで~す」なんて発表したら面白いのに、と言ったら「怒られちゃいますよ~!」だって。若手はワクにハマったらアカン!
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