大島へ!
近所に住んでいるフネ好きの松本さんとの修行題目になっている「オヤジの野望シリーズその3」を遂行する時がやってきた! 10時にマリーナを出発! 我らにとって夢の地である伊豆大島を目指す! 今回は私のフネでなく、一回り大きい『ボストンホエラー29』という洋風フィッシングボートであります。
行きの写真を撮る余裕無かったので帰りです
三浦半島のマリーナを出た直後は超快適! 上の写真のように、アクセル全開。この調子なら1時間少々であっけなく大島に着いちゃいますね、みたいな話をしていたら、突如南西からの風が強くなり、荒れ始めちゃいました。20ノットで走っていると29フィートのフネが宙に浮くほど。
この写真も余裕のある翌日に撮ったもの
ボストンホエラーというフネ、丈夫らしいけれど、荒れた海でハネると「当たり」がキツいの何の! 背骨折れるぞおい! 荒れた海にも強いフネだと思っていたのに、そうじゃありませんでした。こら辛抱タマランとスローにする。そのままだと飽きちゃうので、緊張感を保つべくトローリングの仕掛けを流す。けっこう鳥がいるのだ。
しかし! 大島に近づくにつれ、どんどん南風強まりもはや白波立つほど。デッドスローでも厳しい状況になってきた。本来「野増港」を目指していたのが、緊急避難的にイチバン近い港へ逃げ込む。誰もいないので漁協(元町漁協)にお酒を持って好人物の松本さんが「南風が弱まるまで置かせてくれますか?」。
すると漁協に居た若い人は「そうですか。ちょっと理事長に聞いてきますね」。すぐ戻ってきて「ダメだということです。すぐ出て行ってくれと言ってます」。漁港というのは税金で作られているもの。緊急時くらい使わせてくれたっていいでしょう。数少ない「信頼できる役所」である海上保安庁が、もう少し指導して欲しい。
ホウホウの体で入港したら元町の漁港でした
仕方なく大荒れの元町湾口の三角波に翻弄されながら出港。視界悪い中、デッドスローで野増港に向かう。この港は一度漁協が解散。新しく出来た漁協の人たちはフレンドリィで、礼節さえ守ればヨソ者も受け入れてくれるそうな。プレジャーボートのオーナーと漁師さんはもう少し仲良くすべきだと思う。
ということで無事大島着! 野望その3を見事果たす!
上の写真が余裕のよっちゃんに見えるのは、翌朝だからです。着いた日はアタマからグショ濡れ。写真なんか撮ってる余裕ありませんでした。野増港からタクシー呼んで本日の宿まで。相変わらずの大島流ホスピタリティだったけれど、掛け流しの温泉で食事もなかなか美味しかった。
やっぱり海はいいです!
15時くらいに宿到着。お風呂入り、明るいウチから港で買った「島」という神津島の焼酎を飲む。1升2020円。これがイケます! プレミアム付きのブランド焼酎に勝るとも劣らない。そのまま夕食に突入。終わった頃には皆できあがってしまており、19時過ぎには雑魚寝状態。爆睡です。
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国民の土地に国民のお金で漁港を作り、そこで取れる海洋資源を独占する権利を与えられ、漁連から融資を受け、確定申告して税金も殆ど払わず。
そういった特権と引き換えにその漁港を守る義務を負う。
車・道路関連と違い、船に乗るなり海釣りをするなりしないと見えない、保護され過ぎると駄目になる例の典型ですよね。