新島へ!

昨晩は全員19時くらいに沈没したので早起きかと思いきや、やはり7時まで爆睡。朝風呂に入ってゴハン食べ、9時出港。天気予報だと終日穏やかとのこと。まぁ昨日も天気予報や天気図を入念にチェックしての出港だったが、早い時間にあれほど南風強くなるなどと予想出来ませんでしたかんね〜。

8141

朝は昨日と打って変わり穏やか

ちなみに今回、慎重を期し相模湾に詳しい三浦半島の現役漁師さんに同乗してもらってます。とりあえず「鳥山を見つけたらいっちょカジキ釣ってやるぜ!」の予定で出航! 目の前に利島と新島が見えているので「じゃ行ってみましょう!」。周辺の海域にはトローリングしてるフネが多数出てます。

8142

利島と御蔵島は絶壁に囲まれている

大島から利島は多少ウネリがあるものの、カジキの夢を見ながら1時間で到着。いつか避難港として使うこともあるかもしれない、ということで利島港に入ってみることにした。港の構造は以前イルカを見に行った御蔵島とそっくり! 右に東海汽船の岸壁があり、左側に高いコンクリートウォールで囲まれた漁港というレイアウト。

8143

御蔵島と見間違えます

すぐ港を出て隣の新島へ向かう。しかぁし! 利島と新島の間にある鵜渡根島を越えたあたりで、突如北東からの強風になる。穏やかだった海が一転! あっという間に白波だらけ。このあたりの海域「ナライが吹くと荒れる」(ナライ=北東風)と言われていることは知っている。大島まで戻るより新島が安全だ。

8144

新島であります

近所の松本さんと私は海に対する観念が似ている。「安全第一。心配なら今日は新島に泊まりましょう」。ということで新島港に。入ってきた漁船に「どこに繋げばいいですか?」と聞いたら「ナライが吹いてきたから今日はもう誰も出ない。突き当たりの空いているトコロならどこでもいいよ」。

8145

オジサン世代にとって憧れの新島。松本さんも来たそうな

なんとオヤジの野望その10くらいになるハズだった新島上陸を果たす! 港でたまたま通りがかったタクシー(タクシーは島に4台)に乗り「なんかお昼食べられるトコロまで」。するとアイソの良い運転手さんでありました。このホスピタリティ、その後何度も感じたのだけれど、新島って大島や三宅島などと全く違う。

ムカシから観光の島として人気だったこともあり、お土産屋さんのオジイさんから売店のオバさんに至るまで皆さん明るく外向的。そのムカシはおそらく肉食系の男女入り乱れるナンパ通りであったろう目抜き通りにはガイジンさんも多数。私がイメージする「南の島」に限りなく近い。伊豆七島で休日を過ごすなら新島でしょう!

新島で遊んでいるウチ、ナライも弱まり始めてきた。天気図を見ても基本的に今日は荒れる要素無いのだ。小さい気圧の谷の通過だったのね、ということで出航! 帰路につく。されど新島〜利島〜大島までの海況は29フィートのフィッシングボートじゃ限界に近かった。常時両手でどこかに捕まってないとダメなのだ。

アタマから濡れるのは当然。空中に飛んだ後、着水の衝撃に耐えるためには(最大で5m程度の高さから落下。着水する)、立った状態でヒザのバネを使わないとダメ。座るなんて不可能。両手両足を鍛えるのは最高かもしれません。大島から先に行こうとすれば、波に上手にあしらうフネが必要だとシミジミ感じました。

8146

帰宅して「」。この焼酎、ホントにウマい。通販もやっているそうな

大島の島影に入ったあたりから波も収まり始め、相模湾に入るやベタ凪! ボストンホエラー本来の持ち味をフルに引き出し、35ノット以上の高速巡航で三浦半島へ。30分前の格闘が信じられないほど。やがて油を流したような海となる。いやいや海の奥行きは深い。面白いです! 厳しい厳しい修行ながら楽しい2日間でありました!

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ