沈まぬ太陽

早起きしてベルギーに戻るムスメを駅まで送っていく。遠方に住んでいるものの、年に2回くらい戻ってくるし2週間前後滞在するから、まぁ遠い国内よりいいのかもしれません。今年はヨーロッパも寒いらしく、連日マイナスなんだとか。雪も頻繁に降っているそうな。冬のヨーロッパって厳しいです。

ということで本日から仕事。どんな1年になるのかサッパリ解らず。昨年は大雪に悩まされつつも「かまくら」作ってみると案外暖かくて快適だったりした。相対的に見ればショッパかったけれど楽しかった、ということですね。今年は大雪だったとしても、雪合戦なんかしちゃってお祭りになったら思う。

年始のニュースで気になったのは『公設派遣村』の件。人間というもの、積極的に働こうとする人もいれば、それほど熱心じゃない人もいる。公設派遣村の就職相談、利用率は高くなったと報道されてます。一方、待遇に不満を述べる人が出てきているそうな。都職員に詰め寄っているシーンも放送されていた。

失職している人には三つのパターンがある。1)どんな仕事でもいいからする。2)自分のやりたい仕事にこだわる。例えば介護の仕事を紹介されたら断る。3)出来れば仕事はしたくない。1)の属す人なら今でも仕事あると思う。2)と3)は自分の意志です。けれどメディアを見てると同じ扱い。

本来なら2)と3)は自分のプライドの問題なので、ある意味孤高の存在だったハズ。交通事故の被害が回りの人の助言で拡大するのと同じく、メディアによって拡大されてしまったワケ。国にイキオイあればピラミッドや万里の長城を作る、ということも出来るけれど、現在の我が国にそんな余裕無し。

方策は二つ。生存することが困難な寒い地域のヨーロッパのように、国民の税金で2)と3)の人にも快適な環境をプレゼントするか、そうでない地域のように2)と3)の人たちを集めた地域を作るか、だ。景気よくて対象となる人数が少なければ前者が理想。ただ増えてくると難しくなってくる。

役人は社会から見えないブブンじゃ楽な仕事をしてると思う。されど今回のように「社会が弱者を正義」としている状況だと厳しい。『沈まぬ太陽』に描かれている飛行機事故の相談係みたいなもの。役人嫌いの私ながら、こういった現場に出ている職員を見ると「ご苦労様です」と言いたい。

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1 Responses to “沈まぬ太陽”

  1. tomo より:

    *多分、国沢さんの批判になると思われますので、公開しなくて結構です。
    失業者の区分が三つあると言い切ってますが、当方(東北地方は特に)もうひとつあるのです。
    それは、
    ・仕事はどれでもやる意欲はある。ただ、求人の条件(給与)が合わない。
     
    最低賃金ぎりぎりの給与をもらっても、自立した生活は無理です。税金・保険(社会保険があればまだいい方)を払うと、一桁万円。いわゆるワーキング・プアです。それでは国沢さんの言う「3)」で生活保護をもらった方がいいとなるでしょう。現に何年か前に、青森県の職員が最低賃金で1ヶ月生活できるか挑戦しましたが、2週間でギブアップしたと報道されました。
    フリーランスの国沢さんは、経験がプラスと評価されるでしょうが、普通のサラリーマンが転職を繰り返せば、マイナス評価しか受けません。仕事があれば何でも!という訳にはいかないのです。
    介護職もいわゆる3Kで、なおかつ交代勤務。それでも賃金は安い。
    農業も、専業で生計が成り立っている人は、ほんの一握りでサラリーマンをやらないと食っていけないのがほとんどです。先祖代々の土地を荒地にできないので、我慢をして続けているんです。
    勝ち組の国沢さんにはわからないでしょうが、
    負け組の状況を取材してから、記事にするべきではないでしょうか。
    国沢さんの文章を批判する=黄昏野郎と言うようですが、あまりにも現状を知らない物言いですので投稿いたします。

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