タイ永田レポート
今回はラリーの取材スタッフ兼雑用係としてタイにやってきました。連日の日本の猛暑に比べれば、7月のタイは雨も降る上、風もあるせいか意外に過ごしやすいです。本日はラリーカーを預けているタイヤショップへ向かい、クラッチ交換などの事前整備を行うのが主な予定です。
さすが世田谷店の工場長! 動きにムダがない
到着後、早速ラリーカーをリフトに載せクラッチ交換を開始。東京スバル世田谷店から来ていただいた青木さんの迅速かつ正確な作業により1時間強でトランスミッションが降りる状況に。しかしミッションジャッキなどの工具を使っても100kg近くあるインプレッサの6速MTを降ろすのは大変な力仕事です。
ミッションを降ろそうとしていたまさにその時、コドラのヨーンさんとラリー中のサービスをお願いしている「シークレットサービス」のメカニック4人の御一行が到着。7人掛かりでトランスミッションを一気に降ろすことが出来ました。国沢師匠の日記を見ていただけると分かるように、外したクラッチの状態にはビックリしてしまいました。
クラッチの組み付け後ミッションの装着に移ります。装着はタイ式にみんなでミッションを持ち上げてエンジンと合体しようとしましたが、さすがにそれは無理でミッションジャッキを使いながら、位置合わせをする方法に変更。無事ミッションが載り、クラッチ交換は終了。これで安心してラリーが出来ます。
クラッチ交換後、午後は各種オイル交換やブレーキパッド交換といった消耗部品の交換を行いました。ここで感心させられたのがタイ人メカニックの皆さんの働きぶりです。言葉の問題はあるものの、スバル車に精通した青木さんに常にアドバイスを求めながら、休憩も取らずに作業終了まで働いてくれていました。
皆さんを見ていると、「タイの人はホントに車が好きなんだな」ということと同時に、国内最高峰のラリーという舞台でタイでは特に貴重品であるラリーカー(しかも2連勝中のポイントリーダーの車)を触れる上に、日本のメカニックから技術や知識を学べるチャンスを得たことを皆さんが幸せに思いながら作業しているのを深く感じさせられました。
このあたりは車への関心という観点、ハングリー精神のような部分ともに日本人がなくしつつあるものなのかもしれません。夕方までに予定していた作業はすべて終了し、日本人はホテルへ。シークレットサービスの皆さんはそのままラリーが開催されるチャチュンサオ移動されました。
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