午前中は煮え切らない日産の株主総会。午後は煮えてるトヨタの説明会へ(8日)
午前中は日産の臨時株主総会。午後はベストカー編集部に寄ってトヨタのハイブリッド特許公開の説明会へ。この件、先週発表するや、様々なメディアから「EVの遅れを誤魔化すため」とか「トヨタの策略」といった情報出た。トヨタの真意を理解して頂きたい、ということで20~30人づつの説明会を行ったのだった。結論から書くと4月3日の記事と相違なし。TVでも怪説させて頂いた。
それにしても先進技術部門の責任者である寺師さん、メディアの対応が上手だ。基本的ににこやか。加えて情報の出し方も絶妙だ。「書かなければ言います」みたいな対応は聞き手を満足させる。両隣の担当が煮え切らない返事をすると「もう少し詳しい内容じゃ無いと解らないでしょ」と笑いながら言う。11代目クラウンのCEの時から「この人は出来ますね!」と思ってました。
大雑把に言えば、5年前だとトヨタのハイブリッドシステムのニーズ無かっただろうけれど、燃費規制厳しくなる昨今は欲しいと言ってくれるんじゃないかと判断したという。実際、ハイブリッド無しに2025年燃費規制のクリア、難しいと私も思う。それまでに間に合わそうとすればトヨタのシステムを導入するのが一番リーズナブルかと。また、2030年以降は電気自動車かPHVか燃料電池です。
というのも日産eパワーより高速燃費良く、ホンダの新世代2モーターよりコスト的に低いですから。トヨタにとっての「うまみ」は部品供給で利益を上げられることである。同時に新世代のハイブリッドも最初から大量生産によるコストダウンが可能。お互いWinWinの関係になれるワケ。ディーゼルの将来性が”ほぼ”無くなったこともあり、電気&燃料電池時代までの繋ぎはハイブリッドかと。
寺師さんのネームプレート見ていて「ややや!」。そういえばガズーTOPの友山さんも同じ名前でした。シゲキ無いとトヨタの副社長は勤まらない? 参考までに書いておくと、商用車部門のTOPはアクアのCEだった小木曽さんで、中型車の部門が先代レクサスLSのCEである吉田さん。トヨタって顔が見える経営陣多い。日産とか三菱自動車、スバルなどブラックボックス化したメーカーと対照的だ。
上の写真は「参考」です。
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