デミオがヴィッツになる? カコ悪いから売れないでしょうね!

4月1日に「アメリカ仕様のヤリスがデミオになる」という情報流れた。エイプリルフールのネタだと思った人も多かったらしい。結論から書くと「ウソぢゃない」です。ただ状況は少し違う。2つ下の写真のクルマのエンブレム、十字手裏剣のようなカタチをしてます。これ、2016年モデルだ。ただ全体を見ると4月1日に流れた「デミオのヤリス」の写真と全く同じシルエット。

下のクルマ、すでにブランド撤退をしたトヨタの第3ブランドであるサイオンの『iA』なのだった。サイオンを立ち上げる際、マツダとお付き合いましょうとなったトヨタがデミオを売ることになったワケ。ちなみにサイオンは86やデカBBと呼ばれるでっかいBBのようなクルマをラインナップしていたけれど、売れ行き低調につきお店をたたむことになった次第。

となると余っちゃうのがiAである。「いらない」と断ったらメキシコにあるマツダ工場の稼働率を下げてしまう。そもそもトヨタで買い取る台数の契約もしていたことだろう。そんなこんなでサイオンからトヨタに引き継ぐことになったワケ。興味深いことにiAもヤリスセダンも売れ行きは超低空飛行中だ。なぜか? 皆まで言うまでも無く単にカッコ悪いでしょう。

ヤリスセダンも魅力無し。iAに至っちゃマツダの魅力もトヨタの魅力も持っていない。掛け合わせたら悪いトコロばっかり出ちゃった感じ。トヨタとしても本心は「困ったなぁ~」なんだと思う。明るいクルマ好きのアメリカで、超暗い雰囲気のデザインなど通用しないです。今後どうするんでしょうか? 新型ヤリスベースのセダンにするのか、デミオの全面刷新か。

ちなみにインテリアはデミオのまんま。いわゆるマツダコネクトである。実用性という点からしてもリアシートが超狭いなど評判良くないです。マツダもアメリカで苦戦しているけれど、次期型はどうするんだろう? メキシコ工場で作ったクルマをアメリカ輸出できなくなる日も考えなくちゃならんです。トヨタのアメリカ新工場で作るなら、こんなデザインだと売れまい。

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