スバルの課題

最近いろんなところから「スバルはどうなるんでしょう?」
と聞かれる。確かに直近の2年で存在感が大幅に薄れてしまったように思う。ベストカーの「好きなメーカーは?」というアンケート結果によれば、現行レガシィ登場の頃までトップ争いをしていた。当然ながら誌面にスバル車が登場する機会も多くなります。なのに今や4番手。

「この商売はクルマ好きの好みがハッキリ解ります」と言うポリッシュファクトリーの及川氏も「2年くらい前まではスバル車の依頼が圧倒的に多かったです。なのに今や10分の1といったイメージです」。おそらく今までスバル車を支持してきた「クルマ感度の高い層」が他に関心を示し始めているんだと思う。

ただ直近の販売台数を見ると案外健闘している。フォレスターは良いクルマだし、雪の多い日本だと4WDの実需も多い。12月の販売台数を見たら、トヨタやホンダより落ち込み少なく、2008年のトータルなど対前年比でプラスという素晴らしい成績を収めてます。世界的に見てもスバルのブランドイメージは高い。

この状況をどう評価するか、なんだと思う。スバル社内の「成果主義」を重視する人達に取ってみれば「大健闘している」。一方、先を読める人達に聞くと「このままだとドンドン悪くなりますよ」。私は今年のレガシィで明確になると考えてます。昨今の社会状況からすれば、基本的に売るのが難しい。

というか現行モデルの時もすでにステーションワゴン人気は終わっていた。そいつをブランドイメージで強引に引っ張ったのだ(クルマも良かった)。今のスバルにそういったパワーがあるだろうか?

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2 Responses to “スバルの課題”

  1. アマチュア部員 より:

    スバルですよね。経営や収益性など難しいことは分かりませんが、車好きの見解で書かせていただきます。
    最近のスバル車は普通になってきていると感じます。
    普通とは誰が運転しても容易で、不具合も少なくなったということです。
    これは言い換えると便利な道具化したということかもしれませんね。
    勿論、こういった進化を望むユーザーもいるかもしれませんが、便利な道具的な車ということであれば、他のメーカーのほうがもっと完璧な車があるようにも思います。
    10年ぐらい前のスバル車って、一生懸命品質を良くしようと作っていたのに少々怪しいところがあった印象です。しかし一生懸命作った結果、少々怪しいというのが車マニアの心を捉えた要素かもしれません。(少々不具合がある車のほうが有機的に感じます)
    当時から水平対向エンジンの回転フィール(高回転になればなるほど振動が少なくなる)は心地良いものでした。しかし、そのメリットがある代わりに、いくつものデメリットがあったことも事実で、こんなこともマニア受けする要素ではなかったかと思います。
    さて、今後のスバルですが車マニアが減少していく中、高品質でプレミアムな方向性にシフトしていくのでしょうか?
    漏れ伝わる情報では次期レガシィはC-Dセグメントの車格になるそうで、日本で使うには大きすぎるのではないでしょうか?
    また、それらのセグメントを求めるユーザーは安心感、または欧州車のブランド感を希望しているような感じもしますね。
    個人的な希望としては、富士重工には少数のマニア向けの商売でも成立する規模の会社になって生き残ってほしいと思います。
    水平対向エンジンは最低限の環境基準をクリアして「一生懸命作っているのに少々・・・」したがって超個性的。
    こういう自動車メーカーがこの日本にもひとつぐらいあってほしいと思っています。
    以上、非現実的な意見かもしれませんがスバルに対しての思いです。

  2. DeForest より:

    最近のモデルではマニ屋(笑)にしかウケないような要素が減って商品としての完成度は上昇しているように思います。EyeSightなど他社の上をいくデバイスを活用し、また他社では価格の二極化によってライバルが少ない200万円クラスの中堅価格帯の商品を充実させて、商売的にも成功を収めてほしいものです。
    「スバルらしい」からとマニ屋向け要素だらけの変態グルマを連発するようだと、今日倒産した変態デザインSUV専門メーカーの雙龍自動車(Ssangyong Motor)のようなことになってしまいますので。

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