ホンダF1、週末のフランスGPでホンダジェットの技術を導入した『スペック3』投入!
一昨年、何度かF1プロジェクトにホンダジェットの技術を導入すると紹介した。実際、ホンダジェットの開発担当者と意見交換など行い考え方を取り入れたというが、ホンダとして明確なコメントは無し。もう少し詳しく書けば2017年が開幕して思ったような結果を残せず、当時ホンダは「ホンダの総力を持ってF1に取り組む!」という非常事態宣言に近いことをやったらしい。
されど2017年シーズンにF1の指揮を取っていた人からすれば「ホンダジェットの技術を取り入れなくてもイケる!」と考えたのだろう。本格的な導入とまではいかなかったようだ。そもそもどうやったらホンダジェットの技術を入れられるかというアイデアも出ななかったのだろう。しかし今のホンダF1開発チームは前向きだという。やはり参考にすべき点があると考えた。
驚いたことに今週末にポールリカールで開催されるフランスGPでホンダは『スペック3』を投入すると発表している。このパワーユニット、テクニカルディレクターの田辺氏によれば以下の通り。
現在、F1のPU開発においては、更なる競争力向上を目指し、Hondaのさまざまな開発部門との間で連携を深める事を進めています。特にレース部門との技術的な共通点が多く見られる、航空エンジン研究開発部門との関係を強化し、昨シーズン途中に行ったMGU-Hのアップデート時には、同部門の支援をもとにした技術を適用、信頼性を大幅に向上させました。今回のターボーチャージャーのアップデートでは、これまでIHIと取り組んできたターボにおける空力設計の分野でも、航空エンジン開発部門が有する知見と技術を反映しています。
御存知の通り今までレッドブルは非力なルノーのパワーユニットを圧倒的に高い性能持つシャシでカバーしてきた。しかし今シーズンのレッドブル、チーフエンジニアのエイドリアン・ニューウェイも言ってるとおり、基本的な空力コンセプトが上手く行ってないようだ。もちろん随時アップグレードを行っているものの、ライバルの進化速度と大差なし。
どのタイミングで抜本的な対応策を打ってくるか不明ながら、だったらパワーユニットを改良し少しでも有利な戦いをしてもらおうということなんだろう。レッドブルとホンダの関係、依然として素晴らしいように見える。いずれにしろ金曜日に行われるフランスGPのフリー走行でスペック3のポテンシャルが解ります。果たしてメルセデスとの差を縮められるだろうか?
<おすすめ記事>