国をアテにしない

いろんな人がいろんな場面で政府の対応の遅れや、今後行うべきことを述べたり書いたりしている。全てごもっとも、と思うけれど、果たして実行できるのかとなれば、じぇんじぇん期待できない。地震以来、全ての案件が官邸で止まってしまっているからだ。ナニを言ってもムダだということです。

原発は1年程度で定期点検のため停止しなければならない。再稼働には地元自治体の認可が必要。これだけ酷い状況になっているのに、現在点検中の原発で稼働を開始するトコロが出てくる可能性大。地元に大量のバラマキを行っているからだ。選挙を持って住民の意思とする民主主義じゃどうしようもありません。

よく「なんで東京湾に原発がないのか」とか「東京湾に原発を作れ」という意見を聞く。でも絶対作れないと思う。住民が猛烈に反対するからだ。石原都知事が東京に原発を作ると言ったら、すぐ引きづり降ろされるだろう。考えれば考えるほど「選挙でオタンコを選んだ住民の責任」ということになってしまう。

一番イイのは「国に期待しないこと」である。住む場所を決めるのも、食べるものを決めるのも、買うモノを選ぶのも全てオウンリスクの精神を貫けばよろしい。かくいう私も、義務教育を終了した後は、必要以上と思われる対価を支払って使う施設やサービスを除き、国の世話になったことなど無い。

例えば道路は多額/多重の税金を払っているし、パスポートなども1冊の手帳としちゃ望外に高い。その割に外務省からの庇護を受けたことなど一切無し。国民健康保険は払っている金額の方が高く、欠かさず払っている年金など間違いなく貰えないと考えている。警察が守ってくれた、という記憶も無し。

原発の避難区域で目を覆うほど酷い泥棒行為が行われているけれど、警察は無視。被災地も泥棒が心配だから地元の人が警備している状況。心ある人は政府に対する不満を述べる時間があったら、生き残るための情報を流すべきだと考える。「正しい世の中」になるまで、自分のチカラや知識で生き残りましょう。

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6 Responses to “国をアテにしない”

  1. 下澤 淳 より:

    外国人観光客来ませんし、日本の食品も海外では売れませんし、震災復興の海外の助けも原発事故の影響で難しいですし、こんな状況じゃ日本人だって経済活動には積極的になれません。景気の冷え込み予想してお金使わなかったり、被災地の事を考えるとやっぱり自粛ムードになる人のほうが多いと思います。
    国の方針も、国民に負担を強いるものばかりです。復興税や復興債って国民の負担です。復興の最前線で頑張る公務員以外の給与で費用を捻出すればいいのにと思ってしまいます。もともとマニュフェストで国家公務員の給与の2割カットは言ってますし、実行すれば自動的に地方公務員の給与にも影響しますから、簡単に財源できるんですけどね。公務員の活躍ばかりクローズアップする今のマスコミのありかたでは難しいです。
    私も自分や自分の親族を守るぐらいのことはギリギリ可能ですけど、政治家の先生方には日本の将来を守って欲しいと願っています。というより本物の政治家と本物の役人なら日本が破綻する前に動かないと駄目だと思います。橋本知事が一番いい流れをつかんでますけど間に合いますかね。今の民主主義は手順を踏むと時間がかかり過ぎます。ですが急ぎ過ぎると潰される。本当に面倒です。

  2. 自立 より:

    国沢さんの国に期待しないに賛同します。関東大震災のあと日本は全体主義戦争への道を歩みだしましたが、今回の東北大地震と福島原発事故で間違いなく歴史の屈折点を迎えます。
    国沢さんの本ブログやその他情報から私なりに以下の方針を決めました。
    ・今後電気料金は高騰するので、自家発電を10年以内に導入
    ・同じくガソリンも高騰するので、EVもしくはPHVを5年以内に購入
    ・現在築25年の戸建てに住んでるが、断熱性能を向上するために現在すでにペアガラスだがその内側に2重サッシを設ける
    ・食料が逼迫する可能性があるので自宅庭で菜園を開始
    自家発電は、最終的にはガス燃料改質での燃料電池かと思いますが、コストで厳しければホンダエコウィルですかね。
    車は昨年新車買ったばかりなのであと3年は乗りますが、PHVが今後各社から発売され3年後には評価が固まると思います。EVは冷暖房が外付け機器で賄わないと厳しいかと。
    建物の断熱は日本が一番遅れていて早急に解決すべき問題だと思います。住宅よりも最近建てられた高層ビルは外観が総ガラス張りで夏の直射日光で急激に室内温度が上がります。ヤマダ電機の店舗がまさにいい例ですが、真夏の午後いくら冷房効かせてもいっこうに室温は下がりません。わたしは、日本の最大の課題は建物の断熱だと思います。

  3. 阪神ファン より:

    バラマキ効果は大きいのかもしれませんね。
    15日の読売新聞朝刊で48歳男性の取材記事がありました。内容は
    「俺は東京電力に謝れとは言えない。漁師は補償金をたくさんもらって家を建ててきた。あぶく銭ももらったから・・・」といったものです。
    いきさつや事情を理解できていない私には、なんとも言えない部分が多すぎますが、相当な金額(住民が納得する金額)が落ちてるのではないでしょうか?。
    また、一定期間増税する復興連帯税なるものが検討されているようですが、これに消費税が当てはまったら・・・。
    一定期間過ぎたら消費税が戻る(下がる?)という意識になると家や車など高額なものが一時的とは言え売れなくなり景気が悪くなるように思います。
    復興財源が必要なのはわかりますが、”無いから取る”という単純な発想でなく、まずは国(公務員)レベルでなんとかする姿勢を見せてほしいです。今回の責任は国にあると思いますので。

  4. 加藤 剛 より:

    はじめて投稿させていただきます。
    東京都大田区の加藤と申します。
    まず、今回の震災に遭われた方々に哀悼の意を表します。
    30年ほど前から自動車誌ベストカーでの国沢さんの記事より通して拝見させていただいております。
    ただ最近でも国沢さんはじめみなさん国や政府への文句ばかりで建設的な発言はあまり聞こえません。
    国沢さん自ら「これからは建設的なご意見を」だったのに相変わらずご本人もですね。
    ところで国沢さんは「煮詰まる」の意味を勘違いされていませんか。

  5. COLT より:

    「国は何もしてくれない」というよりも「国は何かと邪魔をする」と解釈したほうが正解でしょう。
    本田宗一郎さんが「王将の駒を使わずに将棋したい」と講演会で言ってましたが、今の日本は王将の駒だけ使ってる感じです。
    管さんには村田英雄さんの「王将」を聞いてほしいです。

  6. 下澤 淳 より:

    加藤 剛さんのご意見ですが
    >ただ最近でも国沢さんはじめみなさん国や政府への文句ばかりで建設的な発言はあまり聞こえません。
    >国沢さん自ら「これからは建設的なご意見を」だったのに相変わらずご本人もですね。
    予算がないと建設的というより、建設が出来ません。仕事するにも職場どころか町がない。かなりの予算と計画が必要です。
    莫大な予算がなければ、復興なんて絶対に無理です。国の予算は税収か国債です。税を上げれば経済状況悪化
    国債発行(国の借金)すれば国の財政悪化 八方塞がりです。
    それと加藤さん、建設的な発言をせずに建設的な発言求めるのって変じゃないですか?
    私もアイデアだけならあります。セシウムを吸収するという ひまわりや菜種を植えてそれを焼却してセシウムを回収するとか、逆浸透膜フィルターで放射性物質を除去して飲料水を確保する等です。しかしネットにあふれる情報を国はほとんど実施しようとしていません。できるだけ費用をかけないようにしてるように見えます。
    アメリカ国債を現金化する手もありますけど、多分無理です。それはアメリカはトモダチですが、良い友達ではないからです。
    関係ないですが、小沢一郎ニコニコ座談会
    http://live.nicovideo.jp/watch/lv46671523
    小沢さんもいつ動くべきか考えてるみたいです。

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