越前屋
時代劇に出てくる「代官と結託してる悪徳商人」といえば、「何屋」を想像するだろうか? こう書くと、たいてい「どんな地名を付けても、お主もなかなかワルよのぅになるじゃないの」と思うかもしれない。面白いことにそうでもなかったりするのだ。例えば『越前屋』。こらもう多くの人が「ワルよのぅ」かと。
しかし隣の「越中屋」になるとワルくない感じ。その北に位置する「越後屋」もワルっぽくなるけれど越前屋ほどじゃない。「丹後屋」は相当ワルい雰囲気漂いものの、「丹波屋」になると大いに和らぐ。「安岐屋」や「伊予屋」に至っちゃワルのイメージすらなし。「三河屋」になると身近な商店です。
関東地方だと「相模屋」と「武蔵屋」が悪い感じ。「どれも時代劇や小説が作ったイメージでしょ」というニオイするも、共通するのは北前船の寄港地であったり、高価に売れる名産物の産地だったり、圧政のあった地域だったりする。つまり支配者階級に利権あった、ということです。
原発について「廃止は絶対困る!」と言い張る越前の代官、いや、福井県知事を見ていてふと思った。ムカシも今も、権益に群がる人達がいる地域は後世に名を残す(悪い意味で)ということなのかもしれません。そういや原発を受け入れているのは以下の通り。ムカシの地名に「屋」を付けてみました。
「松前屋」(泊)
「陸奥屋」(東通)
「陸前屋」(女川)
「磐城屋」(福島)
「常陸屋」(東海)
「越後屋」(刈羽)
「加賀屋」(志賀)
「越前屋」(敦賀原発群)
「駿河屋」(浜岡)
「出雲屋」(島根)
「伊予屋」(伊方)
「肥前屋」(玄海)
「薩摩屋」(川内)
伊方屋と肥前屋、薩摩屋って悪いイメージ無し。これの地域は優れた人材を多数輩出している。例えば伊予の国は私が尊敬する秋山兄弟や、世界で最初に飛行機を作った二宮忠八、多数の文化人を生んだ土地柄。薩摩の国の勇ましさについちゃ説明するまでもない。今や疲弊し、プライドを失ったか?
もし原発を稼働させ続ける、というなら、事故が発生した際に「放射能が漏れていても突入するチーム」の用意を必須事項にするべきだ。事故起きたら突然「安全第一」になられたんじゃ周囲がたまらない。自衛隊や消防だって迷惑。「それは無理」というなら、人間の手に負えない物は止めた方がいい。
「さすが」と表現したらいいのか、越前屋の地域には日本の原発の4分の1にあたる13機もの原発が連なる。「もんじゅ」のような暴れん坊までいたりして。ワルい代官とナントカ屋に踊らされるのは時代劇だけで十分です。現世には水戸黄門も暴れん坊将軍もいないので解決できません。
TOPの推奨リンクに「正岡貞雄大兄」を追加させて頂いた。私がベストカーガイド編集部に居たときの編集局長であり、ベストモータリングでもお馴染み。御歳70を突破し、突如ブログを始められた。さすがに骨太の内容でございます。存在感バリバリ。現在ベスモについて語ってます。
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鹿児島からですが、私の聞く限り、周りの多数の人は原発はいらないと言います。もともと台風による停電の多い地域ですので、大きな工場は自家発電導入してます。ですから川内原発の存在意義はそんなに無いですね。原発自体は三菱重工製の加圧水型で完成度は高いと思いますが、運用している九州電力はやらせメールをやる会社ですから正直信用できません。
福島県の事故後の対策を見る限り、運転再開する首長さんは頭がおかしいか、勉強不足だと思います。事故後の安全対策も万全ではないし、罰則も定めないままの運転再開は馬鹿げています。それは現状の福島原発に対する政府の対応を妥当であると評価するようなものです。福島県の原状回復と補償は万全でないです。事故が起きたら国民の自己責任で対応なんてふざけています。原発なんて国民を疑心暗鬼にするだけですから、原発いらないですね。
正岡さんのブログ、読ませていただきました。
懐かしさと今が同居する、正岡さんの世界に
浸ってました。
紹介いただき、ありがとうございました。
○○屋・・・またまた、面白いことを!
そうしているうちに、また、原発1機がトラブル停止。
世の流れでしょうか。
原発問題でよく聞くのは雇用と安全だと思っています。
雇用云々というのはわかります。従業員家族が住んでくれれば、過疎化を防ぐことができていいでしょうし、お金が回っていいと思います。確かにそう思います。
でも安全云々は違うと思います。絶対に安全と言うのであれば、政府は莫大な補助金を支払う必要はないし、自治体にしても受け取る必要はないと思います。自動車メーカーの工場が進出したら補助金はでるのでしょうか?。民間企業の工場進出に補助金なんて出ないですよね。
それはそうと菅さんの脱原発は個人の希望とか・・。
滅茶苦茶な発言ですよね。鳩山さんの基地問題と一緒ですよね。軽々しい発言。
一部の新聞でしか報道されていませんが、だいたい、北朝鮮拉致容疑者親族団体に献金するような鳩山さん・菅さんを選出した民主党はどうかしてます。
そんな総理大臣が本気で日本の復興を考えてるのだろうか・・・。文句は言いたくないですが、言いたくなってしまう状況だと思います。
東京電力軍の快進撃は凄まじいの一言です。千年に一度の大震災を差し置いて、得意の情報操作でメディアの話題を独り占め。向かうところ敵無しとはまさにこのことです。大儀名分を掲げ、自己組織保全のために中国侵攻を行った関東軍もさぞや羨んでいることでしょう。
とは言いつつも人の子であることには間違いありません。札束に眼が眩んでもお腹は空きます。幸いにして福島やその周辺は農産物の宝庫なのですから、お裾分けなど気になさらずに、お好きなだけ召し上がれ。
7月9日に日比谷野音で開催されるはずだった忌野清志郎のフィルム・コンサートが突然中止。また、原発反対を叫んだ1988年のライブDVD発売延期。死んでもまだ嫌がらせを受けてます。おいらの師匠。