マツダの燃費規制対応策が見えてきました~
ボッシュがマツダに48Vマイルドハイブリッドを供給するらしい。といっても間もなく発売されるマツダ3のスカイアクティブXは24Vのマイルドハイブリッドです。じゃどの車種に搭載されるのだろうか? おそらくスカイアクティブXのVer.2なんだと思う。何回か紹介している通りスカイアクティブXでは2021年の燃費規制対応が難しい。24km/Lくらい走ってくれないとダメです。
どうするのか、と思っていたらボッシュの48Vだ。詳細こそ全く不明ながらVer.2の存在はマツダも公言している。24Vだと圧倒的な燃費改善効果を期待出来ないが48Vになれば24km/Lを超えられると言うことなんだろう。もし実現出来たらマツダの2021年規制対策に於ける「作戦」は納得出来る。トヨタのチカラを借りること無く達成可能だとマツダ自身も考えているに違いない。
48VのVer.2が24km/Lを達成出来、しかもトヨタや日産、ホンダのハイブリッド車と同等の価格帯で販売出来たら規制クリアは問題無いです。そのためにスカイアクティブXをたくさん売らないとダメ。個人的にはどんなガソリンも使えるエンジンを発電機として使うタイプのハイブリッドの方が普遍性あると思う。ちなみにスカイアクティブXは東芝のSCiB電池を使う。圧倒的に長寿命であります。
さて。マツダは「井戸からホイール」という総合熱効率(二酸化炭素排出量)をアピールしている。エンジンでも火力発電で作った電力使うEVに負けないという。違う側面から見ても原油を採掘したらイヤでもガソリンが出来てしまう。そしてガソリン(もう少し広義で言えばナフサ)、今のところエンジンに使う以外の方法無し。そのうちナフサから水素を取るようになるだろうけれど、20年掛かる?
このあたりはどうなるか読みにくい。燃費規制だって2025年まで決まっているけれど、その先は検討中だ。二酸化炭素大嫌いのグレタさんも飛行機に乗るのは拒否するが、化石燃料によるエネルギー使って生産した電気自動車や電車はOKらしい(笑)。確かに二酸化炭素排出力は総量で考えるべきだと思うが、グレタさんのような心理的な方向性だって無視出来ないと考える。
自動車業界的に考えるなら「最も安価&効率良きモノが生き残る」です。という点からすればトヨタか日産かホンダのハイブリッドでしょう。電池のコストが下がってきてリーフe+のような性能の電気自動車がハイブリッド車の60万円高くらいになってくると、車両価格+エネルギーコストでイーブンになる。様々な指標や実現性を考えると、ハイブリッド&電気自動車になりそうな気がします。
<おすすめ記事>