暖気運転しないとクルマが壊れる、という時代錯誤の記事がグーグルにピックアップされていた!
グーグルのニュースを見ていたら『冬、燃費が悪いのはどうして? それでも「3分待つのだぞ」がクルマのため』という記事が私のおすすめにピックアップされていた。記事を読むと危惧していた通り、冬場はガソリンの無駄使いになっても3分間暖機運転しないとクルマが壊れやすくなるというもの。環境派女子高生のグレタさんが読んだらアタマから湯気出して怒りそうな内容である。
記事を読むとクルマには気温下がると固まりやすいオイルが使われているため、その状態でエンジン掛けたら壊れやすくなるという。実際どうか? 暖機運転で暖まるのはエンジンだけ。そのエンジンを潤滑するためのオイルって、今や気温低くなったってサラサラのままだ。エンジン掛かったら5秒もすれば潤滑可能。気温低くなって硬くなるエンジンオイル、旧車に使われるくらい。
したがってエンジン掛けて5秒もしたら走り出してもよい。古いクルマだと走った方が触媒も早く暖まるため、汚い排気ガスを出す量だって減る。ただ冷間時からアクセル深く踏んだらダメです。走り始めの数分間くらいは(ムカシなら水温計が動き始めるくらまでがったものの、もはやそれさえ無い!)アクセル開度にして4分の1以下で走って欲しい。それが正しい暖気運転だ。
最も酷いのは家の中からエンジン掛けクルマを暖めておくこと。ガソリンの無駄遣いになるだけでなく、周囲に汚い排気ガスをまき散らす。グレタさんに殴られますワな。数分だけ辛抱したら暖かくなるんだからガマンしましょう。ちなみにスバルはファストアイドルがメチャ高いため、エンジン掛けて10秒くらいしたら少しアクセル踏む。すると回転数落ちるから、その段階でギア入れること。
例外は積雪時。エンジンが暖まらないとデフロスター聞かず、窓ガラス凍り付いて視界を確保出来ない。マフラーの周囲に雪がないことを確認し(雪の壁の中でエンジン始動すると一酸化炭素中毒になるため危険)、暖気出るようになるまで待つしかありません。ガソリンの無駄使いになったとしても、安全の方が優先されます。グレタさんだって火力発電で作った電気使う電車に乗る。
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