次世代に託す
5時起きして筑波2000で行われる『第17回 日本EVフェスティバル』へ。私はリーフとプリウスαにお客さんを乗せ、サーキットでECOカーの緊急回避能力の凄さなど体験してもらう役目でございます。皆さん「これなら全く問題ないですね! ECOタイヤも電制技術も素晴らしい! 見直しました」。
ソレハサテオキ、メインイベントである『59分耐久レース』トであるそのものに出ている人を見ると、いろんなことを考えさせられます。「全日本EVレース」と一部カブるところはあるのだけれど、舘内兄弟子のイベントは純粋な速さよりプロセスを重視している。どちらがいい、ということでなく、両方とも重要だと思う。
出走台数は年々増えてきた
舘内兄弟子のイベントは「コンバートEV」。今や普通に使えてしまう市販電気自動車じゃダメなのだ。したがって59分走ろうとすれば全開のままなど不可能。距離を伸ばす走り方になるから、誰でも参加できる「危険度」で済む。旧型車をいじれて危険度低いとなれば、学生さんの参加も容易。
懐かしのパブリカ
上は『水戸自動車大学校』のパブリカで鉛電池を7,2kWh積む(i-MiEVで16kWh)。ハンデが設けられており、このクルマでプラマイ0周。お金に任せてリチウム電池積んだり、たくさん積んだりするとマイナス4周のハンデを背負わなければならない。それなりに楽しめるのだった。
学生の社会勉強としちゃ最高でしょ
慶応応大学も学生らしく鉛電池。ただ15,84kWh積んでいるのでマイナス1周のハンデといった具合。こういう舞台で競争すると、社会に出ても即戦力になる。学生フォーミュラーなども同じ。今や学生フォーミュラー経験者は自動車メーカーの大きな戦力になっているそうな。
本日は走行展示
それ以上に頼もしかったのがメーカーのグループ。上の写真は袖ヶ浦の全日本EVレースに出場した『テセラ』。トヨタのカンバンを背負ってるので見に行くと、サークル活動に毛が生えたようなもの(サークルに毛などは生えないが)。21人の若い技術者が仕事終わってから手作りしたものだという。
若い社員の楽しそうな姿に感銘を受けたが、マネージメントに驚いた。少し前なら「リスクがあるから止めろ」と社内でストップが掛かったろう。筑波にはプリウスのCEをやった井上さんが来ていた。私と同年代です。「よく許しましたね」と聞いてみると、「こういう体験をして欲しいと思いまして」。
この話を日産の加藤博義さんにしたら「私も社内でやれって言ってるですよ。今の日産ならそのくらいの予算は付けてくれます」。井上さんを紹介して欲しいという。早速次世代の技術者を育てたいという話で盛り上がってしまいました。団塊の世代の先輩方は、皆さん次世代を育てられなかった。
考えて見ればプライベートでもフリーターの大増産をしてましたから。「多少のリスクは伴っても若手の技術者にいろんな体験をさせよう」という動きが出てくると、けっこう日本の自動車メーカーも変わっていくだろう。やり始めればノウハウや、引き出せる技術力は世界トップレベルですから。
楽しそうにテセラを語る若手技術者を見ていて少し頼もしくなりました。ちなみにデザインもボディ作りも、後輪に置いたモーターもフロントサスも、チーム員が図面引いたり作ったりしたという(溶接などは危険が伴う作業の一部は社内規定で出来ない)。日産の若手、加藤さんを訪ねられたし。
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メーカー、販売ディラー、販売店、好き者。
皆さん、こんなイベントに参加されると良いですよね!。
私も10年くらい前に友人同士でダートの5時間軽耐久に参加させてもらっていました、550ccで2バルブのエンジンで2輪駆動、ロールバー(4点可)フロンとシールド以外のガラスは外して運転席にはネット装着。
車は壊れます、ヒビはそこら中に入るし!、たまげたのは!、フロントのバルクヘッドに取り付けられたステアリングのラックアンドピニオンの形にバルクヘッドに亀裂が入りもう少しでラックアンドピニオンが外れる所でした。
運転の楽しさ難しさ、事前の準備や、終わってからの飲み会、楽しかったです。
設計だけでなく、溶接や組み立てもして見る方が良い気がします、させた方が良いのに!。
テスラじゃなくって、テセラって
どっからの命名だろうと思ってましたが
このドア、そうですね。
セラだったんですね。
日産も元気出して、
このような大会にも出て欲しいな。
EVフェスティバルの総本山、
一度はお邪魔してみたいものです。
良い話ですね!
第1回大会に遊びに行きました。
モーターの飛出した2CVが大好きでした。
もう20年何ですね〜
個人的にはもっと早くEVが市販されると思っていましたが
それでも時代の移り変わりを感じますね