バイク業界、もはや将来無いと諦めたらしい。悲報です
バイクの価格が高すぎて若い人達は買えない、と何度か書いてきた。今とほとんど物価の変わらない1983年あたりだと(1981年に貰った私の初任給は手取りで19万円くらいでした)、ホンダ・スカイやヤマハ・パッソルなど原付スクーターが新車で1台2万円。MVX250のようなスポーツバイクも18万9千円くらいで売っていた。このくらいの価格なら高校生や学生にだって十分買える。
けれど今や高騰する一方。数年前、ホンダはタイで生産する125ccスクーターや250ccスポーツバイクを日本に持ってきてリーズナブルな価格で売るという前向きの姿勢を見せたけれど、ここにきて4輪と同じように「安いバイク欲しい人はウチのお客さんじゃない」という戦略に切り換えたようだ。前回のモーターショーで話題を集めたCT125(ハンターカブ)、44万円だと!
完全にジジイのホビー路線に切り換えたということなんだろう。実際、私と同世代のバイク好きは何人か真剣に購入を考えている。副変速機が付いていたり、エンジンが完全に潜るような水深でも走れるという特徴を持つけれど、元祖ハンターカブに乗っている人の多くは、そんな過酷な使い方をしていない。私のベトナムカブにオフロードタイヤ付けるくらいで十分だと思う。
バイク業界に限らず、収益や販売成績をロングスパンで考えない傾向になってきた。「顧客を育てるための投資」をしない、と考えたら解りやすいと思う。参考までに書いておくとホンダで最も安価なスクーターは16万8300円ながら、趣味性もヘチマもナスもない実用バイクです。若い人達が「欲しいな!」と思える商品じゃありません。バイクは「ジジイと共に去りぬ」かと。
バイクといえば「アラビアのロレンス」を久し振りに見た。4K版です。若い頃はブラフシューペリアをガレージから出しエンジン掛けて走り出すシーンに感じ入ったが、一昨日見たら中東の混乱はイギリスによって作られたと言うことを改めて考えさせられた。中東の文化は西洋とも東洋とも違う。お互いを尊重し合い、ビジネスだけで結びついていれば今のような騒乱にならない。
機会あったらアラビアのロレンスを見ることをすすめておきます。
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