福岡県では中古車を改装した感染防止車両が走り始めました~
新型コロナ対応で自動車業界が最も役に立てるのは、感染者の移送手段だと思う。新型コロナ、長い付き合いになることだろう。免疫の”有効期間”が1~2年と短ければ、何度も感染する可能性出てくる。インフルエンザのように毎年少しずつ変異していくと、これまた何年かに1度は掛かるかもしれない。そんな時は普通のクルマ以上、救急車以下の乗り物が必要。
タクシーについちゃ遠からず感染防止機能付きが標準になると思う。今後、病院単位で所有するのか保健所などが所有するのか、はたまた民間救急車業者などで運用するのか不明ながら、全国規模だとかなりの台数を用意しなければならない。となると手頃な価格で買いたいというニーズだって出てくる。そんなことを考えたのが北九州のミハラ自動車だ。
手頃な価格で買える中古車や、すでに所有している車両に後付け出来る陰圧装置を開発し、福岡市は5月2日から運用開始。北九州市も今月半ばから運用開始になるという。車内エアの排出場所は車体の改造(モノコックボディは切った貼ったすると強度計算など必要になり時間が掛かってしまう)をしないで済む後方の窓。そのまま排出すると飛沫を含んだ空気をまいてしまう。
そこでシャープのプラズマクラスターをフィルターとして使っているそうな。プラズマクスター、ウイルス全般に効果持つ。とはいえ2m離れれば感染力が無くなると言われているため、排出口の至近距離にいなければ問題無いと思う。プラズマクラスターとPM2,5対応のフィルターくらい付けておけば万全だろう。車体後端の下部にある排出口を使えばさらにシンプルな構造になる?
運転席とは透明の素材。アルミを使うホンダも、改良型は窓を付けるという。やはり前が見えないのはストレスになります。クルマの根底に流れるのは「楽しさ」。人間は貨物じゃ無い。警察の移送車にすら窓がある。ちなみに車内の構造物は難燃素材でないと車検で引っかかってしまう。ラリー車の時もチェックされました。ミハラ自動車の感染防止車の仕切り素材は難燃材料で車検対応です。
試作車はパソコンの冷却ファン10連装! それだけ回せば相当の陰圧になるハズ。とりあえず最初のウチは過剰スペックの方が安心だ。もう少しコスパの高いファンを探していくことになるだろう。今回のクルマの開発に携わったミハラ金属に聞いてみたら「試作車の完成とホンダの発表が同じタイミングだったので驚きました」。下の概念図、ホンダと似てます。
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