中国情勢
自動車企業の経営陣から「中国が深刻な状況になるとは思っていない」と昨日聞いたけれど、私は過去の流れから楽観していない。1980年代の日米貿易摩擦の際、アメリカ取材に通い、厳しい状況を見てきたからだ。今回の騒乱が収まったとしても、大局的に見れば中国って日本はフェイドアウトして欲しいと考えている。
いや、もっと解りやすく書けば「技術は欲しいけれどお金儲けはさせない」。すでに新しい技術を持ってこない自動車メーカーに対し、中国は高いハードルを作り始めている。だからこそスバルは中国工場を作れなかった。『理念』(ホンダ)や『ベヌーシア』(日産)といった廉価モデルについちゃ中国側がイニシアチブを握ってます。
いずれにしろ直近の懸念は「中国情勢がどこまで悪化するか」だと思う。答えは「中国政府の気分次第」なのだけれど、政府にとっちゃ両刃の剣でもある。すでに反日デモなのか略奪行為なのか解らないような状況になっており、コントロール出来る限界といった雰囲気。中国政府が尖閣に対し弱腰になれば、さらに荒れる。
ここ2〜3日がヤマになると思う。デモの標的が中国全土の日系企業になったら、中国の公安もとうてい押さえきれない。今日の動きを見てると1000人集まれば1つの自動車ディーラーが壊滅的な状況になってしまう。工場だって狙われ始めてます。日本食料理屋さんなんか公安は守りきれないので全滅の恐れも。
なのに民主党も自民党もノンキなモンである。この緊迫感の薄さと来たら驚くばかり。もちろん中国との関係は考えていると思うが、現在進行形で壊されていく「モノ」についちゃ全く感心を持っていない。「勝手に守れ」って? 中国に進出している企業は政府から見捨てられているのだった。こんな政府って世界中探しても無し。
中途半端に中国人と付き合った人は、酒を飲んで理解しあった気になる。「こいつと付き合えば儲かる」と思った時の中国人の行動たるや、まぁ上手なこと! 日本人なんか簡単に騙されちゃう。そんなに甘かないです。中国人とまともに勝負できるのは、日本人だと京都の人くらいだと思う。ここ数日はアンテナを中国に向けたい。
最悪のケースは18日早朝に尖閣へ上陸されること。下の海況の17日を見て頂きたい。すでに中国側からは出航できる。18日に押し寄せてきたら、日本は沖縄近海の海上保安庁しか派遣できない。上陸されたら、そう簡単には排除できまい。すでに手を打っていればいいけれど、日本政府はどうしていることだろう。
・海況
こんな時こそオスプレイのように足が長く、速い「道具」が役に立つ。しかも尖閣に着陸出来ますから。急いで岩国から移動できるか? 台風の動きを見ると難しい。もしホンキで中国が動くなら、この台風に乗じる。いともたやすく尖閣を占拠出来ます。逆に、18日に動かなければ中国はホンキじゃないと考えます。
私が どじょう に指令を出せる立場であれば、飛行可能になる16日の夜間に全ての対潜哨戒機を沖縄に集め、ヘリコプターは石垣島で待機させる。海上自衛艦も「荒天演習」などと理由を付けて派遣。こういった動きを見せるだけで日本側からシグナルを送れます。上陸されちゃったら竹島の二の舞だ。
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むかし韓国に出張したとき取引先の韓国人が「韓国人は政治家、中国人は商売人、日本人は技術者」と話していた。ようするに日本人は、純粋に技術だけ考えて、政治・経済に疎いということ。
しかも現在の中国は共産党一党独裁国。むかしロシアがソ連のころ同じ政治体制で、日本に頼み込んで始まったプラント建設でさえ高額な資材がソ連に着いたとたん政治圧力でキャンセルくらったこと多い。
中国が共産主義捨てるまで、経済的な関係は諦めた方がいい。韓国も相手が現在のスタンス続けるかぎり国交断絶した方がいい。中国も韓国もほしいのは日本の技術だけ、マスターしたら敵になるだけです。
残念だけれども 切らねばならないものがある事を認識せんといかんようです。
断捨離を実行できない自分が言うのもなんですが 全て置いておいてうまく行く訳がありません。
後で後悔するかもしれんけど、一度リセットしてしまうのが一番の早道かも。
ああ,若いもんのような言いざまか? 自己嫌悪です。
日本人の80%が中国嫌いと踏まえたうえで、コメントします。
野田総理はAPECで胡錦濤と直接話をしたにもかかわらず、翌日記者会見で魚釣島の国有化をダイレクトに宣言してしまった。他に言い方があったでしょうに、支持率を気にしてダイレクトにやってしまった。これでは中国指導部のメンツ丸つぶれです。中国人にとってメンツは何よりも大切、日本人とは違う。本気で中国を怒らせてしまった。このやり方のまずさは、韓国のことを笑っていられないです。
そして総理大臣の影響力の無さをあらためて証明してしまったことも大きい。中国のトップが日本のトップに直に話をしても状況が変わらない=何をしても無駄、ならば実力行使となったように見えます。
日本製品の不買運動は本格化するでしょう。13億人の市場を記者会見ひとつで吹っ飛ばしてしまうのですから、日本政府の無能力、ここに極まれりです。中国で自動車を買える人口は、すでに米国の全人口を上回っています。GDPが米国に追いつくのも、何年もかかるとはいえ時間の問題です。にもかかわらず、いまだに「中国は世界の工場」と時代遅れな記事を書くマスコミ。日本が十年一昔なら、いまの中国は二年一昔です。そのくらい変化が早いです。
日本人よ、目を覚まして世界を見よう、と言いたくなります。中国人と酒を飲んだくらいで相手が分かったつもりでいるなんて、自信過剰も甚だしいです。
困りましたねぇ〜「
motocompoさんがおっしゃるように、中国・韓国が日本の技術が欲しいだけだったら….米国は、TPPで日本の市場を狙っているし。ことこの期に及んだら、対中国で利害関係のある東南アジアととりあえず手を結び、国連で常任理事国である中国のジャイアン振りを訴え、国連憲章の改正を求めましょうか?
師匠が追記されたので私も(笑)
自民党政権になれば、間違いなく集団的自衛権を認めることになりそうです。そうなれば米国も大手を振って尖閣防衛に米軍を投入できます。中国もそれは想定内でしょうから、上陸に際しては米国とも調整しているはず。日本の領土なのに、すべては日本抜きで進んでいる、そんな気がしてなりません。
私が恐れるのは、尖閣の問題に米国を巻き込むことで、ひいてはイスラムを敵に回すことになるのではないかということです。対中国の問題だと思っていたら、結果的にイスラムも敵になり、欧州には日和見され、味方は米英だけ、となったら皆さんどうされますか。
相手の上をいく、したたかさが欲しい。
それが師匠も書かれた
大東亜戦争、太平洋戦争後に
一度立ち戻って考える機会のテーブルにつかせたいですね。
今のアジアのバランスは、1945年からでしょう。
ねえ、連合国の皆さん。