メディアで史上最高クラスのベタ褒め状況になってる新型レヴォーグ、弱点は無いのか?

新型レヴォーグの評価、もはや圧倒的である! 実際、久し振りにスバルらしいクルマだと思う。20年前なら確実に売れたことだろう。しかし直近の市場状況を見ると二つの点で高いハードルを越えないとならない。一つはパワーユニットだ。新型レヴォーグに搭載されている1,8リッター直噴ターボ、電動化技術の入っていないパワーユニットとして評価するなら大いに評価出来る。

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されど今のご時世、絶対的な燃費の良さも大切。おそらくスバルとしても解っているんだと思う。だからこそ基本設計から変え(ボアピッチを短くした!)、ミッション部分にモーターを組み合わせることを想定しているように考えます。ただ電動化の導入は少し遅れることだろう。燃費の良いパワーユニットを持たないことで断念するユーザーは少なくないと予想します。

二つ目は新型コロナ禍による購買パワーの低迷。現状を見ると高額車の売れ行きは決して悪くない。むしろフェラーリの中古車なんか活発に動いてるほど。総支払い価格400万円を超えるハリアーに代表されるSUVも好調。新型コロナ禍で購買パワー落ちてないユーザー層からすればベースグレードで310万円の新型レヴォーグも高くないかもしれません。最上級グレードだって輸入車より安価。

といった2つのハードルを余裕で超え、好調な受注が続けば問題無し! されど我が国のユーザーは慧眼だ。メディアがベタ褒めしまくっても、イザ買おうとなれば話だって変わってくる--ということをスバルも認識しているようだ。そんな甘くない、ということでしょう。もちろんドカンと初期受注入って売れ続ければ杞憂である。11月の受注も好調なら4代目レガシィと同じくイケる。

もう一つの「スゴイね!」がボルボのディーゼル絶版だ。XC60など半分以上ディーゼル。ボルボのディーゼル、仕上がりいい。クルマにウルさい私ですら大いに気に入っており、XC60D4ばっかり乗ってるくらいだ。XC90もディーゼル人気。我が国に於けるPHVの人気は盛り上がらない。PHVの導入だけじゃカバー出来ないだろう。なんか戦略を持っているはず。興味深いです。

こんな時はスバルもボルボも販売台数を追うよりジックリ顧客と付き合って行ったらよいと思う。両ブランドに共通するのは安全性の徹底的な追求ですね!

 

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