「次世代の主力ミッションはナニか？」と聞かれたので「ミッション不要になる」と答える
先日、スポーツCVTの開発を担当していたトヨタOBとCVT談義になった。今後どういう方向を考えればいいか、と聞かれたので「もうCVTの時代じゃないと思います」。はたまたある雑誌で「次世代ミッションの主役は？」という原稿を頼まれたから「もうミッション時代じゃない」と書いた。なぜCVTや次世代ミッション選びに意味がないか？ こらもう簡単。電動化だからです。
東京都は2030年。日本全体で見ても2035年になれば電動車しか売れなくなる。CAFE2030の設定値であるWLTC燃費の25,3km/Lを達成するには、フルハイブリッドしかない。ミッション使ったマイルドハイブリッドじゃ到底クリア出来ない燃費です。そしてフルハイブリッドになれば変速機の意味無し！ もっと言えば、トヨタ式か日産／ホンダ／三菱自動車式しかない。
いずれも全車速域をモーターでダイレクトに駆動するシステムのため、ミッションなど使わない。一方、新しいミッションを開発するとなれば、10年間／100万台くらい使わないとペイしません。今後フルハイブリッド車がドンドン増えて行くことを考えたら新型ミッション作る意味無し！ ということで、もはや全てのタイプのミッションは開発したってペイしないことになります。
唯一「どうするのか？」と思うのがマツダの6速AT。今や6速ATは完全に時代遅れ。エンジンの美味しい回転域を使うという最近の流れにも乗れない。コンパクトカーで言えばCVTが燃費追求を考えたらマストでしょう。かといって今から8速ATを開発したって明らかにペイしないです。おそらく先日発表した中期計画見直しの中に含まれていることだろう（公表はしない）。
商品力的にガタガタとなってもマツダファンが応援してくれるならこのまま6速ATで頑張り抜く？ かといってスバルのようにトヨタのコンポーネンツ使いハイブリッドを独自開発するのは時間的に余裕無し。トヨタのシステムをそのまんま使ったら売れないだろうし。電気自動車も時間掛かる。そして鈴木直也さんが指摘している通り開発予算だって潤沢じゃない。どうする？
Xマスや年末年始でお客さん来た際、泡を「ポン！」すると景気良い。自分で飲むならCAVAなど美味しいスパークリングワインでいいけれど、お客さん来たらシャンパン開けたいです。でもシャンパン、けっこう高かったりして。私が飲んでるの、モエ入り5本で送料込み1万3200円のシャンパンです。どれも美味しい。ちなみにイタリアの赤スパークリングは「ランブルスコ」です。
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