ホンダの実状に驚く。日本市場の利益たった3.8% ベトナムの2輪がホンダの稼ぎ頭です!
ホンダのOBに「書いて欲しい!」と頼まれたので。2021年4月から2022年3月までの決算見通し営業利益は8000億円で、前年度の6602億円を凌ぎ好調。したがって経営陣も安泰だ。されどOBによると「内容が極めて心配」だという。例えば『所在地別営業利益』。どこで利益を上げているかということなんだけれど、最大は北米で58.4%。2番手アジアの32.7%。これで91.1%だ!
おそらくホンダで1番利益上げているWAVE
日本と言えば3.8%。欧州2.5%といった状況。日本も欧州もホンダ車の販売をやめた方がいいほど。以前から「国内営業部門はセンスもヤル気も無し!」と書いてきているが、その通りの状況になってしまっている。販売台数落ちて利益率低くなると、さらに投資出来なくなります。どこかでスイッチを切り換えなければ、日本市場は縮小均衡を繰り返し、軽自動車とコンパクトカーだけに。
スズキのようなメーカーになるということ。もっと深刻なのは4輪と2輪の営業利益。驚くべきかな2輪の2323億円に対し「投資を集中して普及を図る!」と主張している4輪部門は1885億円しかない。ここまで読んで「北米の58.4%は4輪車の利益では?」と思うだろう。数字を見ると、北米の利益、4輪販売じゃなく金融(ローンやリースなどによる金利)。2581億円の利益を上げている。
なるほどOBの言っていることはよく解る。ホンダほどの規模を持つ自動車企業が、最大の利益上げているの金融。そして15万円以下の商品が大半を占めるアジアの2輪。4輪についちゃアメリカのみというバランスなのだった。もっと言えば、利益を上げているのはアジアの実用バイクと、アメリカのシビック、アコード、CR-Vということです。それ以外の商品についちゃ足を引っ張るのみ。
さらに突っ込むと、アメリカの電気自動車勝負でシェアを失い、アジアの2輪が中華電動バイクに押し切られたら将来厳しいということになる。OBによればそういった危機感が営業系の経営陣に全く無いのだという。アメリカで勝負し、中国を伸ばせばモウマンタイ(無問題)だと考えているそうな。この状況を作り出したのは、人の意見を聞かない中国好きのプーチン会長とのこと。
企業にプーチンのようにナンセンスな強権者がいると悪い方向に行く。優れた指導者ならトヨタのようにバランスの良い経営状況になる。社員は同じくらい優秀だと思う。ロシアを見てると「ロシア人もかわいそう」。ホンダやマツダを見てると同じ感覚になります。ホンダもマツダも技術あるし優秀な人がたっくさんいるのにプーチンのため能力を活かせていない。残念でならぬ!
ホンダの株価、上がらないワケだ。
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