現代ジュネシス
現代自動車はNYショーで発表したラグジュアリーカー『ジュネシス』の詳細を発表した。ボディサイズを見ると全長5005mm×全幅1863mmで、完全にレクサスLS460級。新開発のFRシャシに新開発(三菱プラウディア用とは違う?)の4,6リッターV8エンジンを採用するなど、基本的なスペックは気合い入ってます。ただスタイルを見ると、LS460とカムリとBMW7シリーズとレジェンドを足し”6”で割ったような感じ。リンクした写真を見て頂ければ解る通り何だか妙な感じだし全体的なバランスも良くない。このままの”怖い顔”で出すのだろうか? 装備類を見てもLS460のような最新技術の類、皆無。最もレベル高いのは車間距離制御機能付きクルーズコントロールくらいで、イマドキ『HIDライト』が装備を紹介するメインの項目に出ているほど。ATもZF製の6速。リアブレーキはベンチレーテッッドでなくソリッドディスクだ。トヨタ初の高級車『初代LS400』の場合、徹底的に品質を追求した。ジュネシスを見ると徹底的にコストを追求したように見えます。ベース価格は一段と低く設定されるらしく、どうやら3万ドル以下のスターティングプライスになりそう。この価格、アコードやカムリのV6搭載の上級グレードより15万円程度高いだけ。アメリカでは高級車でなく、アッパーミドルに属す。ちなみにインフィニティG35(スカイライン3、5リッター)のスターティングプライスが3万1450ドルだから最も近いか? アメリカのユーザーが安さを評価するなら、けっこう売れるかもしれません。ただ韓国車のイメージアップにゃならんと思う。
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同車の場合、米Motor Trend誌のカーオブザイヤーに以前選ばれたそうな。
大まかなヤンキー達には日本車とBMWを足して二で割ったスタイルも大いに歓迎されるあたり、国民性が感じられて何か興味深い。
ただ、同車の持つストーリー性を考えるに韓国の欧米を敵に回してのハングリー精神が見えて、どこか影が感じられるといったら考えすぎだろうか?
このヒュンダイ・ジェネシス、米国での位置づけは本物の高級車ではなく、日本(一昔前の)で言う「マークII/ローレル(笑)」的な「高級もどき」にとどまっている辺り、韓国車が抱える様々な問題が浮き絞りにされるのかも知れない。
ともあれ、地元米国のビッグ3のビュイック(GM)やクライスラーの300Cが正常に進化すればこうなるという見本と言えよう、少なくともエンジニアリング面では。
そうした意味で、韓国メーカーよりもアメリカのビッグ3に作って欲しかったクルマに感じられてならないのだ。