CBR600F4i
アウトライン
4気筒の600ccエンジン(PGM-FI)を搭載しながら、車重は196キロ(乾燥重量だと168キロ。オイル類まで全部入っていない乾燥重量ってのがバイクらしい表現ですね)と軽い。こいつに69馬力を搭載する。2001年から始まった『ST600』というモータースポーツのベース車両になっているのを見ても解る通り、極めてスポーティなモデル。オジサン流に表現するなら「現代のザッパー」である。
エンジンフィール
高回転型のエンジンながら、6速ギアで1000回転/20キロくらいからアクセル開けても街中なら十分に加速する。普通に走っているなら5千回転も回せば交通の流れを完全にリード出来ます。アクセルを大目に開けた時の「コーッ!」っという吸気音が素晴らしく、ついつい楽しんでしまう。エアクリーナー付きバイクで吸気音が楽しめるのって、初めて。吸気音ならヒトに迷惑を掛けずに楽しめる。100キロ巡航時は5千回転。
ハンドリング
600ccと思えないくらい軽快。ブレーキで前輪に荷重掛けてやりながらのバンクも素直に出来る。これといったクセがないのだ。立ち上がりの加速もエンジントルクの出方がマイルドだから、突如ズルリとくるようなこともない。ただ8千回転以上までブン回すような乗り方をしようとすれば、サーキット走ったことがある程度のテクニックが必要。ブランクのあるオジサンだと1万回転以下で満腹です。面白い面白い面白い!
ライディングポジション
写真の通りセパレートハンドルのセミレーシング。20年前ならピュアレーシングですけど。シートを見ても解るとおり、アンコだってほとんど無い。これまたレーサーみたいです。またがると驚くほどコンパクトで、これまたレーサー風。サイズも雰囲気も一昨年乗ったNSR500に近い感じ。走り出した瞬間からその気になります。したがって長距離ツーリング向きじゃありません。
2人乗り
一応リアシートが付いているから2人乗りも出来る。インジェクション仕様のエンジンだから、暖まらないウチに走り出してターンの時に失速し2人分の重さを支えきれず立ちゴケする、なんて心配も無し。ただ運転してるニンゲンが凄い前屈みになるため、リアシートも前屈みになる。走っているときはいいけれど、信号待ちの度にヨイショ。夫婦で遠乗り用するならすすめません。スポーツカーのリアシートだと思ってください。
おすすめの乗り方
400ccじゃ物足りないし、かといってリッターバイクだと取り回しが大変、と思うヒトも多いじゃなかろうか。実際、ムカシの750ccより軽くなったとは言え、リッターバイクって重い。CBR600のサイズなら、取り回し簡単。オジサンのコシだって痛めずに済む。で、走り出せばメチャクチャ速い! おそらくワインディングロード走らせたら、このクラスが最も速いんじゃなかろうか。82万円。
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