パナソニックとみずほ銀行、損保ジャパンが立ち上げる充電ネット、信じられないほど酷い!
電気自動車普及の大きなハードルになっている「出先の充電インフラ」を何とかしましょう、と言いながらパナシニックとみずほ銀行、損保ジャパンは電気自動車オーナーと充電設備を持っている両方から多額の上前をハネるビジネスを立ち上げるという。タチが悪い錬金術をNHKもニュースとして取り上げているから驚く。今後、電気自動車関連はこの手の便乗儲けが横行する?
まずシステムの概要です。個人やコインパーキング業者は200V充電器を持っていても、課金できない。3社で立ち上げた新しい会社で作ったシステムを導入することで充電する電気自動車ユーザーからお金を貰えますよ、という内容。充電インフラを簡単に増やせるでしょう、というのが3社の言い分だ。しかし! 料金システム、あまりに高い! 完全に足下を見てる。
電気自動車ユーザーが支払う金額を紹介したい。現在、東京で昼間の電力を使うと、200Vの普通充電使って10時間で30kWh入れたらおおよそ1200円分になる。これで200kmくらい走れます。同じ距離を20km/L走るハイブリッドで移動したら1600円程度(10L)。電気自動車の方が安くつく。ちなみに夜間電力使うと700円くらい。電気自動車のエネルギーコスト、安い。
しかしパナチームが立ち上げた料金システムだと、パナ側が「手数料」として巻き上げる金額だけで1100円になってしまう! 内容は「1回の手数料110円。さらに1時間あたり110円」という内容。10時間充電したら1210円をパナチームに払わなくちゃならない。当然ながら充電装置を用意する側は、1210円に電力料金を上乗せすることになります。昼間なら前述の通り1200円。
つまり上前分と電力料金の仕入れ代だけで2410円になってしまう。さらにこれだと充電器を提供するというボランティアになってしまうし、10時間分の駐車料金だって発生することだろう。「夜間料金上限800円」のコインパーキングだと800円上乗せ。さらに充電設備料金など考えると、10時間4000円近くなってしまう。ガソリンだと25L分で500km走れます。
100歩譲って上前をハネる分は半額でしょう! そしたら200V充電を提供する側も、1kWhあたり15円くらいで作れる太陽光発電で作った電力や、同20円の夜間電力を、昼間の正規金額40円で売ることにより利益出る。なかでも太陽光発電は買い取り値が極めて安くなってしまった(再エネ分の料金値上げをなぜ継続しているのか不思議)。40円で売れたらありがたい。
本来ならこんな業者に上前を取られないようにして、自分の太陽光発電で作った電力を40円で売ればいい。むしろそういった課金システムを国なりが立ち上げてくれたら電気自動車も太陽光発電も普及していくんじゃなかろうか。電気自動車が普及すれば充電インフラは社会性が高い。ハイエナのような業者に食い散らかされないよう、国は今からしっかりしたアウトラインを作るべきだ。
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「パナソニックとみずほ銀行、損保ジャパンが立ち上げる充電ネット、信じられないほど酷い!」を拝見して、これは下手するとEV拡大の足を大きく引っ張るような存在になるのでは?という怖さを感じました。国がリーダーシップを取るべきかと。
国沢先生、いつも貴重な情報、ありがたいです。
特にパナは、日本の先陣切ってEV推進しなけりゃいけない立場だと思うが、なにやってんだか。
みんな道路公団と一緒か・・・トホホ、、、
私の車は、RAV4のPHVですが充電は100%自宅でやっています。
我が家の電気は、オール電化契約なので深夜に充電すると、@15.2円/kwhですみます。(今年の6月までは、たったの10.7円だった)
ですから、理論上はフル充電しても@15.2円✕200V✕16A✕5.5時間=268円(6月までは176円)で、95kmも走れるのですから、コレはもうけっこう毛だらけ猫灰だらけですよねぇ。
実際にはこれに、なんとかかんとか加算されますが、ガソリンに加算される税金のことを考えると、ガソリンエンジン車なんて乗ってられないって思ってしまいます。
ゆえに、私は高くて時間のかかる不便な外部充電なんてしないので関係ありませんねぇ。(HVでも走れるしね)
ちなみに、私のもう1台のRX-7は、急発進、急加速、急ハンドル、急停止の繰り返しで・・。
ハイオク1リッターで5kmも走りませんが、ガソリン代が高いと思ったことはありません。閑話休題。
ウオークマンで一世を風靡したSONYが、ストリーミング配信の著作権問題を解決できないでいる間にアップルがまとめてiTuneで配信した結果、iPodに抜かれてしまったのはよく知られています。
誰も不利益を被りたくないので、日本で何かをまとめようとすると単価が次々と上乗せされて、結局普及しなくなります。着実に増えつつあるテスラスーパーチャージャーを思いながらこの記事を読ませていただきました。
ふと思ったんだけど企業に補助金出して会社で充電出来るように充電器を増やすというのはどうなんでしょうか?
従業員の半数くらいの充電器を設置出来ればマンションやアパート住まいの人とかも仕事中に充電できる訳だし結構いけるのでは?
今後、電気自動車に走行税が課せられるとしたら、電気自動車のコスト的有利さはなくなると思いますけど、どうなんでしょうか?
ガソリンの販売価格の中身の約3分の1は税金ですけど、今後、ガソリン税の税収が少なくなるなら、ちがうところから税金を取ろうと考えると思います。
なかでも太陽光発電は買い取り値が極めて安くなってしまった(再エネ分の料金値上げをなぜ継続しているのか不思議)
再エネ賦課金の1kWhあたりの単価は毎年高くなり続けており、今後も2030年度まで高くなる見通しです。
産業用太陽光の買い取り期間は20年、住宅用は10年の為、太陽光FIT終了が太陽光新設置量を上回るまでは(2030年頃)、賦課金は上がりつづけます。ピークは4~5円/kwの予測
毎日楽しみに読んでいます。新城ラリー頑張って下さい
豊田市在住 杉ちゃん
コンビニに期待したいと思います。
銀行のように、高い手数料を取ろうとするシステムは、コンビニのATMによりどんどん淘汰されています。
同じことがEV充電でも将来的に起こっていくのではないかと思います。
考えてみるとコンビニでは長時間駐車はご法度ですね。
ただ、コンビニが銀行ATMを駆逐している状況は、EV充電でも起こると思っています。
それが起こりそうなのは、時間パーキングですね。
北の大地さんにresですよ!。
走行税ですか?。それって、電気料金にどうやって上乗せして課税するのか見ものですよねぇ。
でも、その頃には私はこの世に存在しているかどうか疑わしい有様なので・・。
この団塊の世代としては、年金と同じでなんとか勝ち逃げしてしまう可能性が大なのではなんて希望的観測でそう思っていますよ。
その昔、博徒のあいだにこんな言い伝えが・・。
「テラ銭を5分以上とる賭場には行くな」って。その5分が5%だとしたら、5%以上手数料を取るギャンブルには手を出すなってことでしょう。
で、一説によると公営ギャンブルは20%、宝クジは50%、パチンコに至っては75%も手数料を取る。
まァ、それらがお金儲けの手段かどうかはさしおいて・・。
世の中、手数料ビジネスこそが最大のお金儲けの手段なのですよ。
なので、投資信託なんて買って売って手数料、持ってるだけでも信託報酬という手数料。
恐るべし手数料。それに、税金。くわばくわばら。
北の大地さん、鋭い・・。です。
今まで、そのことについてどうなるんだろうって考えてしまった。
もし走行税を取るなら、車検毎に取るかもしれませんね。車検時に走行距離を確認することが唯一出来るので。
ただ心配なのは、ガソリン税の使い道が道路維持管理だけではなく一般財源化されたのですが、走行税を電気自動車だけでなく、ガソリン車からも取るかもしれない事です。いかに税金を搾り取ることしか考えていない財務省なので、もし走行税をガソリン車にも適用されたら、いよいよ車離れが加速しそうです。