アケボノ!

曙ブレーキからプレスリリースが届いた。「マクラーレンにブレーキを供給している」という内容。今まで「公然の秘密」という扱いだったのだけれど(すでに何度か書いてますが……)、正式に公表できる契約になったのだろう。それにしても凄い! 日本のブレーキメーカーがF1にパーツを供給するようになるとは思ってもみませんでした。間もなくデビューするスカイラインクーペには曙ブレーキのスペシャルバージョンが採用されているけれど、文句なしの利き味であります。もはやブレンボよりアケボノでしょう! 「曙ブレーキに負けてたまるか!」ということで、ライバルも発奮。遠くない将来、タイヤと同じくブレーキも日本が世界のブランドになることだろう。私は日本のサプライヤーがみんな曙ブレーキみたいになって欲しいと考えています。されどなかなか難しい。2年ほど前のこと。複数の自動車メーカーの実験屋さんから「ダンパーさえ良ければ」という話を聞き、カヤバだった頃のKYB(浜松町)に行き「どうして良い味のダンパーが作れないのか?」と質問した。裏表が無いタチだから真正面から訪ねたワケ。すると「ウチのダンパーのドコが悪いのですか?」。いわゆる「アンタ何言ってるの?」みたいな対応。ウナりを上げるほどの空振り! まるで悪い筋の人間にされたような気持ちになって帰ったことを昨日のことのように思い出す。だからこそタイヤなどと違い、世界の一流部品になれないのだ。「井の中の蛙」なのね。KYBや、座り心地イマイチの椅子を作っているシートメーカーがブリヂストンや曙ブレーキのようにやる気を見せてくれれば、もっともっと日本車は良くなると思う。

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2 Responses to “アケボノ!”

  1. R34 より:

    とうとうスカイラインのブレーキもアケボノになったのですか…R34ターボの住電のブレーキが国産では最強ではないかと思っていましたが、それよりも全然良いのでしょうか?ブレンボをも上回るということであれば相当な実力なのでしょう。早く乗って試してみたいものです。

  2. とし より:

    いつも楽しく拝見させて頂いています。
    ダンパーの件ですが、良いダンパーとはどのようなものか?
    一度、私のような中年の初心者にご講義頂けませんか?
    もし、お奨めの車種が他にもあれば、せめて試乗に行って体感したいと
    思います。
    お忙しいでしょうが、これからも実直なコメントを続けて下さい。

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