ヘリコプターがレーダーから消えた海域、宮古や伊良部の漁師からすれば庭みたいなモノです

宮古や伊良部の周囲はダイビングの名所である。特に「地形」と呼ばれるダイナミックな海底風景が多く、私も何度か潜りに行った。伊良部のポイントばっかりですけど。今回の事故、現地のショップの人に話を聞いたら「そうでしょうね~」ということばかり。漁師さん達は「もっと早く助けてあげたかった」と嘆いているそうな。漁師さん、海の冷たさを知っている。

生命の有無にかかわらず1時間でも早く冷たい水の中から出してあげたいと思っているのだった。漁師さんによれば、レーダーから消えた場所と時間、浮力でおおよその場所を推定出来てたそうな。漁船はみんな魚探を搭載してます。加えていつも走っている海域なら庭みたいなモノ。水深100mくらいだと魚探の性能はフルに発揮出来る。海底地形とヘリの違いなど簡単に解るだろう。

そんなことから捜索を申し出たのだけれど、一切入るなと言われたと聞く。逆に漁師さんからすれば自衛艦って精度の高い機器を積んでいると思っていたから、発見まで7日間も掛かったことに驚いているらしい。そして「冷たかっただろうに」と嘆いている。また、発見から1日経っても、ダイバーが辿り着けていないことにも驚きを隠せない。

写真/海上自衛隊

発見場所のあたり比較的フラットで水深は100m程度。当然ながら飽和潜水が必要になるためダイバーを準備していたと思った。しかも先頭に立っているのは潜水艦救難艦『ちはや』。100mくらいでの作業くらい朝飯前という認識である。実際、プロのダイバーに聞いたら(民間では100人くらいしかいない)、200mまでなら作業出来るという。なのに辿り着けず。

7日間あればプランBを用意しておき民間にバックアップを頼むことだって出来ただろう。いずれにしろ引き上げ作業は民間に頼まなければならない。だったら捜索段階で漁師さんに御願いするところから始めたらよかったのに。考えてみたら軍隊って「俺が俺が大将」みたいな存在。生存しているような海難事故の救助も厳しいかな、と思った次第。

捜索の目的が人命救助じゃ無く訓練というなら仕方ないですかね。事故原因だけれど点検直後のトラブルは点検項目にあったケースがけっこう多いです。サメの被害も心配。

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3 Responses to “ヘリコプターがレーダーから消えた海域、宮古や伊良部の漁師からすれば庭みたいなモノです”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    最近思うのですが、日本の最大の難点は「判断力と決断力」に集約されているように思えます。
    指揮系統というか、十分にノウハウと技術力があるその人があまり評価されないというか、判っていて外すというか。
    あと急速に実力を付けた「ぽっと出」を正当に評価できない。
    目の前の秀逸を「いいものはいい!」とできない。
    この辺りの判断力が個人レベルで優れていて、早急に対策を打ってくるのがコーカサス系の人々なのかなと考察しています。

    自衛隊や警察のように命令指揮系統がハッキリしているからこそその弱点を露呈しやすいのかもしれません。
    日本人全員が「ダメ」な訳ではなく、大谷翔平選手みたいな人も輩出される訳ですが、人数的には少なめなのかもしれません。
    ご多分に漏れず私も「ダメな方の日本人」の一人です。
    何とかならないかなと諦め悪くもがいております。(笑)

    例えばこういう咄嗟の判断&投票が弱いのでこういう番組が成り立たない。

    https://youtu.be/l5ebLsP4aW4

    日本で知名度が低くステータスがない日本人が一躍有名人になることも。

    https://youtu.be/faAzccjfWeE

    https://youtu.be/DSRJzpwhh8k

    製造業のようなハード面なら「付加価値」かもしれませんが、ソフト面(人)の磨き上げも急務と考えます。

  2. この車 無駄なアクセル 踏みません より:

    私には、先のH3ロケット発射の際の「失敗じゃない、中止だ」言いながら、徹底した検証をせずに再び発射を強行し、再び失敗し、原因究明が不可能なほどロケットをバラバラにしてしまったJAXAや三菱重工業と同じような空気感を自衛隊にも感じます。
    「素人は口出しするな」「俺たちだけがわかっているんだ」って、何の根拠もない自信で、他を排除する。
    科学的・論理的に考えれば、その海を熟知している漁民に協力を依頼するのが当たり前のような。科学は失敗を重ねながらその原因を究明・解決しながら進めていくのが正に科学的なのに。
    そういう科学的だったり論理的だったりする思考を、許さないような空気感があるのだとしたら、この日本は悲しいかなどんどん遅れていくのでしょうね。
    あ、サンバー愛好者さん、素敵な動画ありがとうございます。めっちゃ感動しました。

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    この車 無駄なアクセル 踏みません様

    楽しんでいただけた様でありがとうございます。
    突然目の前に現れた「才能」にちゃんと賞賛を送ることができる人が、国が、「豊かな」それではないかと思っています。
    そういうのに気づくのは自らの中に豊かな感性と経験とノウハウ、そして余裕があるからと思います。
    あと本物に触れる機会が豊富にある。
    実はこの番組のフォーマットの日本版があるにはあります。
    確かアベマTVだったと思いますが、内容が見ていて恥ずかしくなるくらい貧相なものになり下がってしまっています。

    余談ですがコディ・リー氏は地位と名誉を手にしてウクライナの子供たちと平和を歌い上げていました。

    https://youtu.be/7EzkEX_4szw

    https://youtu.be/R3P2_fT6uJM

    ウクライナ支援だってこういうやり方もあるはず。

    政治が絡まない話だとイギリスの片田舎で中学校の先生をしている若者が歌い上げる。
    名前が「落選」(tumble)と似ているのはご愛敬?

    https://youtu.be/D1HqQrd7DFA

    https://youtu.be/xcYXQF4SBnk

    世界にはこんな野生の無差別級怪物がゴロゴロしているかと思うとワクワクしてきます。(笑)

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