国が補助金を出した事業は基本的に衰退する。GSユアサとホンダの電池事業に1587億円助成とな
今まで国の助成を受けてきたら産業は全て国際競争力を失い「クレクレタコラ」になってしまう。国から助成を受けた時点で国に対し柔らかいお腹を見せることになる上、そもそも収益的に成り立たないから助成を受けるハメになる。儲かる事業なら投資家や企業がお金を出すことだろう。我が国だって1587億円を出せる企業くらいあります。事業的に成り立つのなら、社債を発行したっていい。国から(税金)お金を出してもらうより自由に出来ます。
もっと言えばホンダだってGSユアサだってそのくらいの金額は調達出来ると思う。GSユアサが噛むなら、ホンダだけでなく国内の電池調達を課題にする日産や三菱自動車などに出資してもらったっていいだろう。なぜ補助金を受けるのか理解に苦しむ。トヨタも国内に大規模の電池工場建設を準備しているが補助金の類いを受けるという話は聞こえてこない。ちなみに助成を受ければ工場立地や人事、天下り組織など様々なリクエストを受けなければならない。
紐付きになること明々白々となる助成をなぜ受けることになったのだろう? もし国が中国に対しアメリカのように「中国製電池の輸入を禁止する」という方針をビシッと打ち出せば、おそらく国産電池の需要は急増します。そいつに備えて電池工場を作っておくという戦略なら「なるほど」。その場合、中国との関係が悪化することを意味する。友好関係にあれば電池の輸入禁止は打ち出せまい。中国から電池を輸入しないという厳しい対応をしたら関係悪化は避けられず。
その場合、損をするのは高い電池を買わされる国民だ。本来なら国際競争力のある電池を作り、価格でも優位にしなければならない。それが出来ないと、生乳を捨てなければならないのにバター不足&高騰に悩むような産業になってしまう。半導体不足になったらすぐ生産調整しなければならないような状況になる。そういった状況になった時に政府が貿易交渉で負け市場開放ということになったらお手上げ。だからこそ政府助成じゃなく収益重視にすべきなのだった。
GSユアサとホンダの電池工場、中国から安価で高性能の電池が入ってくる状況のまんまで三元系リチウム電池なんか作っていたら勝てないと思う。中国からの電池を禁輸にしたら、その時点で中国に於ける自動車産業から撤退しなければならない状況に追い込まれるだろう。いずれにしろ自動車産業は国と関わり合いにならないほうがいいと私は考えます。ちなみに生産立ち上がりは2027年3月。フル生産は2030年とのこと。速度感も物足りないです。
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国がやるべきことは、規制緩和ですよね。
リチウム電池については、ひとこと。
現在、リチウム電池を捨てようとした場合は、
有名メーカー(JBRC加盟企業)以外の
リチウム電池は事実上捨てられません。
Amazonで売っているスマホ用の安いリチウム電池や
Dysonやデジ一眼の互換電池なども同様に捨てられません。
なので、闇で燃えるゴミとして捨てて
収集車が火災になったりするのです。
国は、早急に回収システムが確立していないリチウム電池の販売を禁止するべきです。
本当に経産省は何を考えているのか?
日産とホンダの合併でも視野に入れているのか?
このタイミングで無意味な補助金でしょう。まるで「Rapidus」(▽トヨタ自動車、▽デンソー、▽ソニーグループ、▽NTT、▽NEC、▽ソフトバンク、▽キオクシア、▽三菱UFJの8社が出資)に入っていない企業へ配慮したバランスだけでの投資なのかも・・・。
もっと広域で先行につながる水素等へ大局的な補助金を増やした方が国(経産省)の役割として良いのでは…。
「Rapidus」も最悪です。
日本の名だたる企業が参加して70億円ちょっとの出資しかありません。TOYOTAやDENSOが自前でやっている半導体部門の投資から見ても少なすぎます。
NEDO(経産省)の補助金が入るようですが
天下り先になるだけですね。
ラピダスには国から3300億円の補助ですね!
https://www.google.com/amp/s/www.jiji.com/amp/article%3fk=2023042500492&g=eco
トヨタはずっとパナソニックと組んでHEV用なりEV用なりのバッテリーを国内では作っています。
日産(三菱)は切り離しはしても、もともと日産の物だったAESCからARIYAなどのバッテリーを調達します。
ホンダはIMAを始めたころこそ自前でモーター・バッテリーを作り会社も作りましたが、切り離しています。モータは日立に近年渡しましたが、バッテリーはブルーエナジー何とかを作りつつもパナソニックから結局買っているという状態。もともとホンダは子飼いのサプライヤーを育てるのが下手でした。そのツケ(金銭的な)を補助金と言う形で補うことになったのかなと思いました。
中国のEVはホンダ中国がほぼ独自に作っているし(ほとんどヴェゼルのコンバートEV)、アメリカのEVはGMとソニーと手組んで開発中。本体(日本)が自力で作ったのはHonda-eだけかもと言う状況、FCにもお金をつぎ込んでいます。お金の振り分けがおかしいのか、かなり苦しいのか(収益性を建てられない)なあと心配になってしまいます。
EVネイティブというYouTube チャンネルで先日のホンダ三部社長の記者発表をもとにホンダEV戦略について解説しています。
https://youtu.be/3RjF4P0j6fk
その中で配信者が個人的に驚愕した発言として、「コロナのために中国に状況をキャッチアップできていなかった。久しぶりに現状把握できたら思った以上に遅れていた。」というのは言い訳だと切り捨てています。
また役員がBEVに乗っているのか?他社のインターフェースを触ったことがあるのか?テストコース数周回った程度じゃ絶対にわからない、EVシフトが理解できていない経営陣では負けるのは目に見えているとあり、これには頷く人も多いのではないかなと思います。
同チャンネルの「日本製EVが中華EVに駆逐される理由」というのも気になり見たところ、Zeekr Xというモデルが紹介されてました。装備が凄まじく走行可能距離も価格も敵わない。もうやりたい放題です。クルマの価値観が前進する感じがしました。欧州にも進出するそうなので、それなりの品質も持たせることでしょう。
経済安全保障の観点で国内にバッテリー工場を持つというのは理解しますが、搭載するクルマが売れそうもないってことにはねぇ、というところでスッキリしないのかな。
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流石、国沢さん!な分析です。大手マスコミなら「時流に合った電池投資で素晴らしい!」と持ち上げるしか、能がないでしょう笑。
本当に国が補助金を出す事業は面白い程に駄目になりますからね。Rapidusも成功して欲しいですが、果たしてトヨタや日本の自動車産業が必要とする半導体を作るのか?確か自動車用半導体の主流は40ナノで不足したのもこれですが、Rapidusは今から生産を受託する会社を作り、最先端半導体(2ナノ?)の製造に挑戦!とか言う時点で顧客不在で(テスラの独自設計半導体に対抗して、ソフトバンク傘下のアームとか入れて日本車連合で設計開発するならまだ分かるが)、トヨタもカネを集める為の客寄せに入れられているように見えます笑。
最後に、ホンダが補助金を受けるのは、国沢さんが指摘される地域独自採算経営の弊害で、日本の4輪事業は赤字だから独自にカネを工面するよう、自動車産業にドシロウトな取締役会から言われただけだと思います。
経営の仕組みが明らかに間違っており成果も出てない(トヨタとの価格や業績の差を見よ!)のに、それを正せない取締役会って、意味あるんですかね?
半導体で懲りたので、車載電池も国内で安定供給したいとのことでしょうかね。
ただ、競争力を伴わないと、ずっと助成金で支援という形になるので、この分野でも「タヌキさん」が出てきて、競争力を発揮できるようになってほしいですね。それとも、助成金を食い物にする狸親父さんしか出てこないのでしょうか。