消防署に突っ込んだフォレスター、なぜアイサイトで止まれなかった?
82歳の人が消防署に突っ込み、60歳代の方が亡くなるという痛ましい事故になった。突っ込んだ車両、アイサイト付きのフォレスターということで、クルマについて中途半端な知識しか持っていない一部ネット住民は「故障だ」みたいなことを主張している。どうやら自動ブレーキってどんな状況でも稼働すると思っているらしい。まぁそのあたりは止まれると大アピールしているメーカー側にも責任あるかもしれません。結論から書くと今回は止まらなくて正常です。
今回のような踏み間違い事故を防ぐ機能は存在しない
自動ブレーキで一番危険なのは誤作動。例えば高速道路で誤作動して急ブレーキ掛けたら後続車両に突っ込まれる可能性出てくる。大型トラックに突っ込まれたら非常に危険だし、バイクであれば死亡させてしまうこともある。したがって意図しない場所で稼働した場合、アクセル踏めばブレーキはキャンセルされる設定。今回、アクセルとブレーキを踏み間違えたと明確に言っており、アクセルは床まで踏まれたまんまだろう。その時点でアイサイトは稼働しない。
ブレーキとアクセルの踏み間違い事故を防ごうとするなら、一番効果的なのはアクセル踏力を検知すること。事故は最後までブレーキ踏んでいると思っている。当然ながらマン踏み状態。アクセルってそこまで強く踏まない。一定以上の強さでアクセル踏んだらキャンセルすればいい。現時点では30km/h以下に限り突如アクセル全開にするとパワーをカットするシステムをトヨタで採用している。今回の暴走、30km/h以下から始まっていれば防止できた。
いずれにしろこの手の事故は高齢者にありがち。歩く速度が遅くなってくるほど筋力弱まると、ブレーキとアクセルの踏み替えも難しくなってくる。踏み間違い事故を防止する機能を可及的速やかに義務づけるべきだと私は思う。ちなみに今回のようにエアバック展開じてる事故、衝突時にアクセル踏んでいたかブレーキ踏んでいたかは、車両に組み込まれている『EDR』に記録が残っている。クルマが勝手に暴走したと言い訳する輩もいるけれど、すぐバレます。
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再操作がされると、それを優先してしまう今の仕組みですが、これでもなんとか被害を最小限にしようとしたら、衝突回避アシストの警報が鳴ったら何もしないのがいいのかと考えたことがあります。
ブレーキだと思って踏みなおしてもアクセルを踏んでしまうかもしれなら、一瞬足をペタルから離す…。それならアシストのブレーキが誤操作でキャンセルされることもなく、止まらなくとも車は駆動力を絞る方向に行きます。
でも、それでは運転を放棄したという事で無責任でしょうか。
2本の足で3つのペタルをしっかり踏み分けないとならないマニュアル車を定期的に運転し、脚力を鍛えたり確認するのが良いとも思います。先代モデルのカローラアクシオにはレンタカーにMTがあったんですが。。。
うちの近所にもフォレスタ乗ってる枯葉マークの爺が居ますが一旦停止無視、信号無視は当たり前。いくらアイサイトついていてもこんな運転していたら意味が無いですね。
高性能の自動ブレーキが有っても条件次第では動作しないし完全に事故を防ぐのは難しいでしょうね。
いっそ60歳過ぎたらマニュアル車しか乗れなくするのが一番安全で良いのかもしれません。そうすればマニュアル作ってるマツダも売れるかもしれませんね。
まあMAZDA3なんかは後方視界が悪いのでかえって危ないかもしれませんが。
オススメは先代カローラのマニュアル車がコンパクトで乗りやすし視界も良いからから高齢者にはもってこいだと思うのですが。
私は好き好んでエッセのマニュアル車乗ってますがマニュアル車乗れなくなったら免許返納するつもりです。
アクセル、ブレーキとも「踏む」という同じアクションになっていることが根本にあるのではと感じています。
モーターサイクルなら「捻る」と「握る」で、これを間違える事はゼロとは言わないまでも、比較すれば少ないでしょう。
各種操作のバイワイヤー化が進み、自動運転の実現も(限定的ではある物の)見えてきた昨今、アクセル、ブレーキ、ハンドルに拘らず、走る、止まる、曲がるための新たな操作を考える時代になってきたのでは、と思います。