ブリヂストン、中国からの完全撤退を完了。F1にカムバックか? 良いニュース多いです
世界シェア2位(18.6%)のブリヂストンが中国の乗用車市場から完全撤退した。1位(19.5%)のミシュランは未だ中国に注力しているのと対照的である。ミシュランとブリヂストンの売上高を見ると10%程度の差。ミシュランが中国市場を失うようなことになれば、なかなか厳しい状況になると思う。ちなみにブリヂストンといえば、インドやインドネシアに投資してます。
御存知の通りインドは人口世界一。今後、発展するポテンシャルを持っている。インドネシアも東南アジアの大国。伸びる可能性大。天然ゴムも採れるし。なぜブリヂストンは中国を諦めたのだろう? おそらく今後厳しい戦いになっていくことを認識したんだと思う。中国人は日本人と似ており、自国で優れた製品を作っていれば自国製品を欲する。
言うまでも無くタイヤの頂点と言えばF1とWRC。どちらも中国メーカーであるピレリの陣地になっている。世界一のタイヤ=中国メーカーなのだった。当然ながら中国政府はピレリの技術を他のタイヤメーカーにも導入している。中国、企業秘密などありえない。全て政府と共有することになります。今や中国メーカーのタイヤは、ピレリに匹敵するクオリティを持つ。
考えてみたら世界第2の企業が中国から撤退する(逃げ出す、という方が正しい?)ということは非常に大きいニュースである。自動車メーカーでいえばトヨタが撤退するようなもの。一方、状況を考えると正しい選択だと思う。前述の通り今後は自国ブランドのタイヤが売れていくだろう。ミシュランや世界3位(12.7%)のグッドイヤーだって撤退戦を始めなければならない。
中国が台湾に対し今のような姿勢でいる限り、西側諸国は付き合いを浅くしていくしかないと思う。実際、少なからぬ日本の部品メーカーが中国の拠点を畳んだり縮小しているようだ。自動車メーカーだと三菱自動車が最初に抜けることを決めた、と考えます。マツダはCX-50の販売がCR-Vやアウトランダーのように伸び悩むようなら、撤退を視野に入れた戦略を練り始めるかと。
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かつて国産タイヤメーカーは、毎年のようにエコ・高級・スタッドレスの性能を競っていた。最近は格安アジアンタイヤにおされて、あまりニュースを聞かない。
中国に限らず日本人だって、自国で安くて良いものが作れれば、国産品を購入する。今後企業にとって中国との取引は、有か無の二択なのかもしれない。
中国は、日本以上に、本音と、たてまえの国です。中華思想で、中国が、世界一と、思ってるのが、本音です。
日本人が、商売しても、表面的には、友好でも、到底太刀打ちできないので、撤退は、良い判断です。
(ちなみに、私は過去、中国に、延べ、200日以上滞在し、中国語の中華検定は、3級です。)